◆JERA セ・リーグ 巨人1―1中日=延長12回引き分け=(21日・東京ドーム)

 中日戦はデビューから無傷の5連勝と好相性の巨人・山崎伊織投手が先発し8回途中まで投げ1失点と好投。1−1のまま延長戦に突入したが、両チーム得点を奪えず、12回を終えて1―1で引き分けた。

 山崎伊は3回、先頭の木下拓哉捕手に左前打、送りバントと遊ゴロで2死三塁。さらに福永裕基内野手に死球を与え一、三塁とされたが、上林誠知外野手を二ゴロに打ち取り、得点を許さなかった。

 4回は2死から岡林勇希外野手に右中間を破る三塁打と打たれたが、田中幹也内野手を二ゴロに打ち取り無失点。6回は1死から上林に左翼フェンス直撃の三塁打、細川成也外野手に四球で1死一、三塁のピンチを迎えたが、ビシエド内野手を三ゴロ併殺打に仕留め、得点を許さなかった。

 打線は3回、先頭の丸佳浩外野手が右前打で出塁。22年6月の左膝前十字じん帯損傷から再建手術、リハビリから復帰し、712日ぶりスタメン出場の立岡宗一郎外野手がきっちり送りバントでつないだが、吉川尚輝内野手が左飛、岡本和真内野手が遊ゴロに終わり、得点できなかった。

 4回は1死から岸田行倫捕手が四球で歩いたが、後続が打ち取られた。

 5回は1死から丸が左前打、暴投で二進し、立岡は追い込まれてから四球を選び一、二塁。吉川は投手のグラブをはじく内野安打で続き、1死満塁。ここで岡本和が空振り三振、坂本勇人内野手は右飛に倒れ、チャンスを生かせなかった。

 両チーム無得点で迎えた7回、山崎伊が1死から今季初被弾となる左越えソロ本塁打、田中幹也内野手にとってはプロ入り初本塁打をなる一発を浴び1点を失った。

 1点を追う巨人がすかさず反撃。7回裏、先頭の丸佳浩外野手が遊撃内野安打で出塁。代走・重信慎之介外野手が二塁盗塁を決め、712日ぶりスタメン出場の立岡宗一郎外野手がこの日2本目の送りバントを決め1死三塁すると、吉川尚輝内野手が中犠飛を放ち、重信が生還し同点。盗塁と犠打2本をからめ1安打で1点を挙げた。

 1−1の同点で延長戦に入った10回、4番手でバルドナード投手が登板。先頭の福永に四球、上林の空振り三振の時に二塁盗塁を決め、細川は申告敬遠で1死一、二塁。ビシエドの中飛で2死一、三塁となったが、岡林を空振り三振に打ち取り、踏ん張った。

 巨人はその裏、中日の5番手・橋本侑樹投手から吉川が四球を選んで1死一塁としたが、岡本和は遊飛、坂本は左飛に倒れた。

 延長11回からは西舘勇陽投手が5番手で登板。先頭の田中を四球で歩かせたが、代打・大島洋平外野手を左邪飛、加藤匠馬捕手を二ゴロ併殺打に打ち取り得点を許さなかった。

 11回裏の巨人は先頭の岸田がこの試合3本目のヒットとなる左前打で出塁し、代走に湯浅大内野手を起用。萩尾匡也外野手は送りバント失敗で一邪飛に倒れたが、門脇誠内野手は投前に送りバントを決め2死二塁。代打・長野久義外野手は申告敬遠となり、重信は一ゴロに打ち取られ得点できなかった。

 延長12回は6番手で左腕・大江竜聖投手がマウンドにあがり、2者を三振。中日が代打・カリステ内野手を告げたところで7番手の泉圭輔投手に交代し、カリステを空振り三振に打ち取った。

 延長12回、中日は守護神・マルティネス投手が登板。立岡が右飛、吉川が二飛、岡本和が三ゴロに抑えられ、引き分けに終わった。