◆JERA セ・リーグ 巨人―中日(21日・東京ドーム)

 中日戦はデビューから無傷の5連勝と好相性の巨人・山崎伊織投手が、リーグトップタイの5勝目を目指して先発し、5回まで2安打無失点と好投。中日の先発・高橋宏斗投手との投手戦を繰り広げている。

 山崎伊は3回、先頭の木下拓哉捕手に左前打、送りバントと遊ゴロで2死三塁。さらに福永裕基内野手に死球を与え一、三塁とされたが、上林誠知外野手を二ゴロに打ち取り、得点を許さなかった。

 4回は2死から岡林勇希外野手に右中間を破る三塁打を打たれたが、田中幹也内野手を二ゴロに抑えた。山崎伊の投球について内海哲也投手コーチは「テンポ、コントロールともに良い。特にインコースのボールが素晴らしく、ここまでは相手打者に自分のスイングをさせていない。相手投手も素晴らしい投手ですが、投げ負けず、週頭なので1イニングでも長く投げていってほしい」とコメントした。

 打線は3回、先頭の丸佳浩外野手が右前打で出塁。2022年6月の左膝前十字じん帯損傷から再建手術、リハビリから復帰し、712日ぶりスタメン出場の立岡宗一郎外野手がきっちり送りバントでつないだが、吉川尚輝内野手が左飛、岡本和真内野手が遊ゴロに終わり、得点できなかった。

 4回は1死から岸田行倫捕手が四球で歩いたが、後続が打ち取られた。

 5回は1死から丸が左前打、暴投で二進し、立岡は追い込まれてから四球を選び一、二塁。吉川は投手のグラブをはじく内野安打で続き、1死満塁。ここで岡本和が空振り三振、坂本勇人内野手は右飛に倒れ、チャンスを生かせなかった。

 中日・高橋宏について矢野謙次打撃コーチは「高橋投手は早いモーションから力強いストレートを投げ込んできていますが、こちらとしてはそのモーションとストレートにたち遅れしない準備をしてコンタクトしていきたいです」と語った。