◆JERA セ・リーグ 巨人1―1中日=延長12回=(21日・東京ドーム)

 巨人は中日と引き分けた。7回に1点を先制されたが、その裏に吉川の同点犠飛。1点にこだわるタクトで今季4度目のドローに持ち込んだ。

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 コンパクトにはじき返した。1点ビハインドの7回無死、丸は外角151キロの直球を捉えて二遊間へ。好捕した中日・村松の送球はそれ、遊撃への内野安打となった。4月28日のDeNA戦(横浜)以来、今季4度目の猛打賞で、切り込み隊長としての役割を全うした。

 3回先頭の右前安打で8試合連続出塁し、5回には左前安打。昨季15の5で打率3割3分3厘だった中日・高橋宏から広角に打ち分けた。

 今季の4打席目以降は計37打数14安打で、打率3割7分8厘。7四球も含めて出塁率は4割7分7厘と、驚異的な数字を誇っている。

 通算271本塁打を積み重ねてきたが「まずはヒットで出塁するっていうのが僕の役割だと思っています」。広島時代の13年は夏場から1番に定着し、初の個人タイトルとなる盗塁王を獲得した。原点ともいえる打順に定着した17年目のシーズンは、チャンスメーカーとして輝きを放っている。