◆JERA セ・リーグ 巨人1―1中日=延長12回=(21日・東京ドーム)

 巨人は中日と引き分けた。7回に1点を先制されたが、その裏に吉川の同点犠飛。1点にこだわるタクトで今季4度目のドローに持ち込んだ。

* * * * *

 岸田のバットが止まらない。1―1の延長11回先頭、低め129キロのカーブに体勢を崩されながらも左手一本で左前に運んだ。2回に中前安打、6回に右翼線二塁打を放っており、7年目で初の猛打賞。打率は3割8分3厘まで上昇した。

 満身創痍(そうい)でも、全力プレーを体現した。18日の広島戦(マツダ)で右中間への二塁打を放った際に、左足の違和感を訴えて自らベンチへ。途中交代となったが「大丈夫です」と球場を後にし、19日の試合前練習もフルメニューを消化した。

 6回の右翼線二塁打の際に少し足を引きずる様子もあったが、11回に代走を送られるまで出場した。「50試合出場」を目標に掲げた今季は、現時点で20試合でマスクをかぶり、大城卓が不調で2軍調整中のなか、小林とともにチームを着実に支えている。