◆米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(21日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、本拠地・Dバックス戦に「2番・DH」で先発出場。3点を追う6回1死三塁の第3打席で右前適時打を放ち、メジャー最多となる今季22度目のマルチ安打とした。さらに続くフリーマンの打席で二盗を決め、今季3度目の1試合2盗塁とした。

 先発右腕・ファットに対し、初回無死一塁の第1打席は内角スイーパーに空振り三振に倒れたが、4回先頭の第2打席は初球打ちで左翼線二塁打。3試合連続安打は18日(同19日)の本拠地・レッズ戦で3回に13号2ランを放って以来4試合ぶりの長打となった。

 さらに1死後、4番・スミスの2球目に今季初の三盗に成功。開幕から成功率100%の今季12盗塁目で相手捕手の悪送球を誘い、ボールが外野まで転がる間に一気に生還を果たした。三塁にスライディングした際にユニホームの左膝部分が破れる激走だった。

 20日(同21日)の同戦で初回の第1打席の初球をまさかのセーフティーバント。三塁手が遊撃の定位置付近を守っていた“大谷シフト”の逆をつき、今季初の奇襲を見せた。処理に焦った相手投手の一塁送球がそれ、記録は投前内野安打。3回無死一、二塁では四球でフリーマンの決勝満塁弾につなげ、山本由伸投手(25)を援護した。個人記録よりもチームの勝利を優先する大谷らしさが詰まっていた。

 ここまで48試合で打率3割5分3厘、13本塁打、33打点、11盗塁。試合前の時点で打率、安打数などリーグ6冠となっていた。しかし、前日20日(同21日)には2年連続のキングへ最大のライバルとなりそうなオズナ(ブレーブス)がパドレスとのダブルヘッダーで“2戦連発”の13、14号を放ち、本塁打王争いで逆転を許していた。