◆米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(21日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」でスタメン出場し、2盗塁を決めて、今季の盗塁数が失敗なしの13となった。

 「足」で見せた。2点を追う4回先頭の2打席目に、チーム初安打となる左翼への二塁打を放つと、すかさず三盗。相手捕手の悪送球を誘って、一気にホームまでも戻った。三塁に滑り込んだ際にはユニホームの左膝部分が破れるほどだった。さらに3点を追う6回1死三塁の3打席目には右前適時打。すかさず今季3度目の1試合2盗塁となる二盗で、失敗なしの今季13個目となる盗塁を成功させた。

 昨年9月に受けた右肘手術の影響で、今季は打者に専念することが濃厚。一塁への帰塁などヘッドスライディングの制限もかかっていない模様で、ここまで51試合(出場49試合)で、ミスなし13盗塁を決めている。本塁打も13本を放っており、シーズン51試合目でここまで13発&13盗塁。162試合のレギュラーシーズンに換算すると41・3発&41・3盗塁ペースだ。

 本塁打は21年に46本、23年に44本を放っているが、40盗塁以上をマークすれば、自己最多だった21年の26盗塁を大幅に上回る。さらに40発&40盗塁以上を達成して「40―40クラブ」の仲間入りとなれば、昨季41発&73盗塁をマークしたアクーニャ(ブレーブス)以来6人目の偉業となる。

 20年は7本塁打、7盗塁だったが、大谷の盗塁数が本塁打数を上回ったことはメジャー6年間で1度もない。日本ハム時代は1年目の13年が唯一3本塁打、4盗塁で盗塁数が上回った。