◆米大リーグ ドジャース3―7ダイヤモンドバックス(21日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同4位のDバックスに敗れ、連勝が4でストップ。「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は4打数2安打1打点2盗塁と気を吐いた。

 先発右腕・ファットに対し、初回無死一塁の第1打席は内角スイーパーに空振り三振に倒れたが、4回先頭の第2打席は初球打ちで左翼線二塁打。3試合連続安打は18日(同19日)の本拠地・レッズ戦で3回に13号2ランを放って以来4試合ぶりの長打となった。

 さらに1死後、4番・スミスの2球目に今季初の三盗に成功。開幕から成功率100%の今季12盗塁目で相手捕手の悪送球を誘い、ボールが外野まで転がる間に一気に生還を果たした。三塁にスライディングした際にユニホームの左膝部分が破れる激走だった。

 3点を追う6回1死三塁の第3打席では右前適時打を放ち、メジャー最多となる今季22度目のマルチ安打とした。続くフリーマンの打席で二盗を決め、今季3度目の1試合2盗塁。13本塁打&13盗塁となり、MLB通算100盗塁まで残り「1」とした。昨年9月に受けた右肘手術の影響で二刀流を封印し、打者専念となる今季は春季キャンプから走塁練習に注力してきたが、成果がしっかりと表れている。

 破けたズボンをはき替えて臨んだ8回1死の第4打席は前日先発した3番手左腕・マンティプライの初球を打って右飛だった。それでも、リーグトップの打率は3割5分6厘に浮上。投げられなくても、大谷は打って走れる。