日本ハム・山崎福也投手が22日、移籍後初めてフリー打撃を行い、野手顔負けのスイングで柵越え6発を放った。

 日大三3年時に準優勝したセンバツで大会最多タイ13安打をマークした男が、28日から始まる交流戦に向けて“本格始動”。新庄監督やナインが見つめる前で計34スイングし、快音を連発した。右翼2階席にたたきこむ特大アーチを見せた際には、オリックス時代からコンビを組む伏見も思わず「な〜に〜!?」と苦笑い。山崎は「グラウンドで打つのは去年の交流戦以来。もうちょっと(スタンドに)放り込みたかった…。あとは室内で打って、調整します」と笑みを浮かべた。

 先発してリーグトップ5勝目を挙げた前夜は、試合中に森の打球が右足すね付近に直撃するアクシデントに見舞われた。一夜明けてトレーナーと患部をチェックし「全然状態がよかったので『これだったら行けるか』という感じで行きました」。交流戦を「毎年の楽しみ」と語る左腕はGOサインを受けると、練習開始の30分前にうれしそうにバットを持って登場。打率の目標を問われると「3割」と即答し「そこはやっぱり目指さないと。毎年6打席ぐらいは来るので、2安打はしたいですね。頑張ります」と気合十分でベンチ裏に引き揚げた。