◆日本生命セ・パ交流戦 巨人1x―0ソフトバンク=延長12回=(29日・東京ドーム)

 巨人・堀田賢慎投手(23)は自身が招いたピンチを抑えた大江をベンチから笑顔で迎え入れ、ハイタッチを交わした。4勝目はお預けとなったが、5回2/3を5安打無失点。ソフトバンクの超強力打線を相手に、粘投で好結果を残した。「5回までは粘り強く投球できていたのですが」と振り返りつつ、「また前回(22日・中日戦で5回2/3を3失点)と同様に6回途中で降板してしまったことは悔しいです。大江さんに助けてもらって感謝です」と反省も忘れなかった。

 最速146キロの直球に、変化球ではチェンジアップが光った。初回をわずか6球で3者凡退。2回は先頭・山川に二塁打を浴びるなど1死三塁を招いたが、栗原を空振り三振、広瀬を左飛に斬り、ピンチを脱した。4回は2死一、二塁で栗原を三ゴロ。6回こそ2死一、三塁で降板したが、先発の役割は果たした。

 防御率はここまで1・26と安定感を示す。救援で開幕1軍をつかみ取った今季。その後、1度の先発、中継ぎを経て、4連続で先発と自らの手で結果を残し、ローテを回っている。開幕して間もない頃には「まず、いろんなところを経験したい」と話しており、救援時のロングリリーフや火消しの場面での登板も、現在先発をする中での貴重な経験になっている。

 また、今季は無走者時、ゆっくりとした2段モーションにクイック気味のモーションも駆使するなど、打者のタイミングをずらしながら腕を振る。「打者側からしても、そういうタイミングをずらされるのは嫌だと聞いていたので、そこら辺の手応えはあります」。投球フォームに固執しすぎず、工夫を凝らしながら好投につなげている。

 新生巨人の中で、台頭している選手の一人。「次は(イニングを)投げ切れるように、何か変えていかないといけないと思います」と満足の表情は一切なかった。常にレベルアップを求め、1年間1軍の青写真を描きながら、たくましい姿を示し続ける。(田中 哲)