◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム3―3巨人=延長12回=(16日・エスコンフィールド)

 安打こそ重なったが、菅野は粘投を見せた。5回1/3を9安打3失点。6勝目はならなかったが、終盤のヘルナンデスの一発で負けも消えた。「相手の狙い球などが不明確で、投球プランを最後までうまく組み立てられなかった。前の2戦も何を待っているのか、結構不気味でした。難しかった」と率直な思いを口にした。

 プロでは3度目の「父の日」の登板。最速151キロの速球にスライダーやカットボールなどを交え、3回まで1失点。「もったいなかった」と悔やむのは、2―1と逆転直後の4回だった。先頭から2者連続三振を奪ったが、細川、レイエス、水野に3連続長短打を許し同点に。「2アウトからでしたし、あそこは防げたと思う」。同点の6回1死から万波にソロを浴び、その後1死一塁で降板した。

 今季10登板目だった中でQS(6回以上自責3以下)率100%継続とはならなかったが、最善を尽くし、杉内投手チーフコーチも「疲れもたまるしね。その中でも試合をつくってくれた」とねぎらった。「状態自体は悪くないですし、チームが負けなかったことを糧にして、また次しっかり頑張ります」と気持ちを新たにした菅野。リーグ戦再開後も眼前の登板に全力を注ぎ続ける。(田中 哲)