◆日本生命セ・パ交流戦 楽天5―3広島(16日・楽天モバイル)

 今の楽天というチームはある意味、不思議なチームで、防御率がダントツかと言われるとそうではないし、すごく打っているかというとそうでもないんよね。特に打者は抜けた成績を残している選手がおらん。でも勝てるのは、まずは早川をはじめ先発投手がしっかり試合を作ったこと。そこがしっかりすれば鈴木翔、酒居、宋家豪、則本の勝ちパターンは安定しているからね。

 序盤のつまずいた要因はやっぱり得点力不足。浅村の不振は大きく響いたよね。でもその主砲、大黒柱を今江監督が思い切って一時、外した。これも新人監督ということを考えればすごい決断力やね。もちろん代わりはおらんわけやから、4番に鈴木大を置いてヒットでええよと割り切って、つなぐ1〜4番にしたのがハマった。チャンスに強くて長打力もある小郷と辰己がいい働きをしたよね。巨人がサヨナラ負けした11日の試合なんかはまさにその象徴。これで浅村が復調してくるようなら、シーズンもまだ、分からんよ。(スポーツ報知評論家・村田 真一)