◆日本生命セ・パ交流戦 楽天5―3広島(16日・楽天モバイル)

 楽天が球団創設20年目で初の交流戦優勝(最高勝率を含む)を決め、賞金3000万円を獲得した。ソフトバンクに同率で並ばれての最終戦。相星なら得失点率差(TQB)決戦となる可能性もあったが、広島に5―3で勝って13勝5敗とし、1時間遅く試合が始まったソフトバンクが阪神に敗れて、Vが決定した。今季から指揮を執る今江敏晃監督は、史上最年少の40歳で頂点に導いた。パ・リーグ球団の優勝は21年のオリックス以来。

 ▼最少得点V 楽天は18試合67得点。交流戦Vチームでは19年ソフトバンクの75得点を下回り、最少。

 ▼同一カード3連勝2回 楽天は阪神と巨人から3連勝。15年の18試合制以降のVチームで同一カード3連勝2度は06年ソフトバンク、22年ヤクルトに次いで3チーム目。

 ▼クリーンアップの本塁打1 最終戦で4番の鈴木大が本塁打。最終戦までは3、4、5番のクリーンアップの本塁打が0。この日の一発で計1本としたが、交流戦Vチームでクリーンアップの本塁打1は最少。これまでは14年の巨人の5(3番=0、4番=3、5番=2)だった。

 ▼借金チームのV 楽天は交流戦前は18勝26敗1分けの勝率・409。交流戦の快進撃で通算31勝31敗1分けの勝率・500とし、8あった借金を返済。15年以降で交流戦前に借金のあったチームのVは18年ヤクルトに次いで2チーム目。借金を15年以降の交流戦ですべて返済したのは楽天が初。(恩田 諭)

※Vチームは最高勝率チームを含む。