「邪道」大仁田厚が16日、宮城県仙台市の夢メッセみやぎで行われた「GOLD祭」に参戦した。

 昼の部、夜の部の2大会開催された今大会は仙台市国分町でGOLD酒場と、ねぶた魂の2店舗を経営する太田進也氏が東北からプロレスを盛り上げようと毎年、開催しているプロレス大会で既に東北の夏のプロレス風物詩に。今年は13団体が参戦した。

 大仁田はチケット完売で満員御礼の夜の部のメインイベント「衝撃!大爆発!電流爆破マッチ!」に参戦。雷神矢口とのFMWEタッグで怨霊、モンスター・レザー組と対戦した。

 序盤、怨霊を捕らえ、ダブルアームスープレックスを浴びせるなど、好調な滑り出しを見せた大仁田だったが、レザーが矢口をコーナーに追い詰めると、電流爆破バットを振りかぶった。

 矢口はこれを間一髪でかわしたが、大仁田が2本目の電流爆破バットのエジキとなり、一気に劣勢に。さらに矢口が怨霊、レザーのダブル・ブレーンバスターで有刺鉄線ボードに落とされてしまった。

 しかし、大仁田は毒霧攻撃で流れを変えると、電流爆破テーブルへの机上パイルドライバーで怨霊を爆破。カバーを2・9で返した怨霊だったが、最後は大仁田と矢口がレザーにダブル電流爆破バットを見舞い、KO。3カウントを奪った。

 リング上でマイクを持った大仁田は「毎年、毎年、仙台でプロレス(大会)をやってくれて。お客さんもありがとうございます。子どもの頃からプロレスが好きだったマスター、ありがとよ!」と主催の太田氏を讃え、リングに詰めかけたファンに盛大に「聖水」を撒き散らした。

 試合後、大仁田は「マスター(太田氏)の人柄とプロレス愛だよな。地元の支援してくれるスポンサーがこんなに集まって。今年も呼んでもらえて感謝しています。13団体も集めるなんて、すごいことだよ。GOLD祭って言う東北のプロレス文化を作ったマスターの、情熱にファイヤーだよ! こういう人がいるから、プロレスは永遠です」と話していた。