◆米大リーグ ドジャース3―0ロイヤルズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースが、大谷翔平投手(29)の2打席連続弾とフリーマンの10号ソロで3点を奪い、投げては先発・グラスノーが7回無失点の好投を見せるなど0封リレーを見せて快勝した。

 だが、今後へ向けては痛い一戦となった。7回にはベッツが左手に死球を受けて途中交代。試合後のクラブハウスでは左手を包帯などで固定される痛々しい姿だった。ロバーツ監督は左手骨折であることを明かした。

 さらに、前日15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦で先発したが右上腕三頭筋の張りを訴えて2回28球で緊急降板した山本由伸投手(25)も、15日間の負傷者リスト(IL)入り。精密検査の結果、右肩腱(けん)板損傷も明らかになった。現時点で手術の予定はないが、数週間はノースローになる込み。ともに前半戦での復帰は絶望的だ。先発ローテの中心と、不動の1番打者が長期離脱することになった。

 この日2打席連続弾と圧巻の活躍を見せた大谷は、チームの中心選手として「チーム全体にとってはタフな瞬間ではもちろんあるとは思うので、欠かせない選手だと思いますし。ただ起きたことは起きたこととして本人の早期回復をまず祈りながら、チームとしてそれをカバーできるように頑張りたいなと思ってます」と必死に前を向いていた。