◆陸上 ▽日本選手権 第2日(28日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 男子200メートル決勝は昨年のブダペスト世界陸上代表の鵜沢飛羽(筑波大)が20秒43(追い風0・2メートル)で2連覇を達成した。中盤からスピードを上げて、直線半ばで先頭に浮上。上山紘輝(住友電工)や4大会連続五輪出場を目指す第一人者の飯塚翔太(ミズノ)ら、実力者を抑えた。「こういう大きな場で強さを示していきたいという思いで、しっかり順位として自分の強さを証明できた」と胸を張った。

 国内では無類の強さを誇る鵜沢だが、5月のセイコーゴールデンGP(20秒40)のゴール後に勢い余って転倒した際に頭をトラックに打って病院に搬送。脳しんとうと診断され、一時は練習できない期間もあったが、不安を一掃する走りをみせた。参加標準記録(20秒16)こそ切れなかったが、ワールドランキングでは五輪出場圏内(48位以内)の27位。パリ五輪は大きく見えている。「パリでしっかり結果を出せるように頑張りたい」と真夏の大舞台を見据えた。