大谷翔平、負荷高いライブBPとの“二刀流” オープナーでも大歓迎の台所事情 投手復帰へ球団と思惑一致

スポーツ報知6/17(火)4:05

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が、16日(日本時間17日午前11時10分開始予定)の本拠地・パドレス戦に先発し、投手としてメジャー復帰することが電撃決定した。15日(同16日)のジャイアンツ戦後に球団から発表された。2度目の右肘手術を経て、23年8月23日のレッズ戦以来663日ぶりの登板となる。7月15日(同16日)のオールスター前後が見込まれていたが、大幅に前倒し。1イニングのみの「オープナー」起用が濃厚だ。

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 大谷の電撃復帰は、大谷側と球団側が「WIN―WIN」となったことで成り立った。

 まずは大谷サイド。試合前にライブBPに登板し、数時間後に打者で出場するというこれまでやったことのなかった形の“二刀流”は予想以上に負担が大きく、本人も「実戦形式の練習で球数を投げるのは負荷が高い」と、14日の試合後に漏らしていた。既にライブBPで調整は積み、試合で投げて打つ方が、長年体になじんだルーチンでもあった。

 球団サイドは当初、ポストシーズンでの投打フル回転を期待し、シーズン終盤へ慎重に投手復帰させる計画だった。キャンプ中の3月には一度投手調整のペースを落とし、打者に専念。2度目の右肘手術で投手生命もかかっていることから、キャンプ前には「5月」としてきた復帰時期も後ろ倒ししてきた。

 だが、1イニングでも大谷に投げてほしい事情があったのも事実だった。先発陣に故障者が続出。現時点でローテを回っているのは山本、メイ、カーショーの3人だけ。5月30日から13連戦、1日休んで10連戦と日程も厳しかった。

 点差のついた試合では投手の温存が最優先事項だった。ロバーツ監督も「オープナーとして投げてもらえるだけでも、我々にとっては大きな意味がある。それはチームにとっての利益であり、代償が不要な追加戦力」と本音を語る。1―11で大敗した10日の敵地・パドレス戦では、2回から登板したサウワーが9失点しながら111球。6回途中からは野手のE・ヘルナンデスが試合終了まで投げた。さらにE・ヘルナンデスは11点リードの14日の本拠地・ジャイアンツ戦でも9回に登板。5失点で結局バンダが救援したが、リードの場面でも野手に頼らざるを得ないところまで来ていた。

 マイナーとの入れ替えなどで“自転車操業”をしてきたが、現行ルールでは投手のメジャー登録は13人と規定され、限度があった。だが、大谷は二刀流枠のため投手枠には含まれず、14人目の投手として登板することが可能だ。投げたい大谷、投げてほしい球団の思惑が一致。投手をマイナー降格などで減らさずに投手を1人増やす、二刀流のメリットも追い風になった。(MLB担当・安藤 宏太)

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6/23(月) 17:10更新

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