道立函館美術館(函館市五稜郭町)で27日、同じ時代を生きた道南ゆかりの2人の写真家の作品を集めた特別展「熊谷孝太郎 間世潜 時の方へ 函館から」が始まった。



 同館主催で、北海道新聞函館支社の共催。熊谷孝太郎(1893〜1955年)は旧上磯町(現北斗市)出身で、函館の繁華街を行き交う人たちの様子など、大正から昭和にかけての道南の風景や人々の暮らしを記録した。



 函館市出身の間世潜(ませひそむ)(本名・小林政次、1904〜59年)は、函館の女子修道院「トラピスチヌ修道院」の生活を撮影したことで知られる。写真展ではこうした作品を中心に計約200点を展示している。



 同日に開催したオープニングセレモニーでは辻俊行館長が「函館で花開いた2人の写真家の作品を集めた。壮観な写真展を楽しんでほしい」と述べた。



 6月16日まで。午前9時半〜午後5時。観覧料は一般920円など。問い合わせは同館、電話0138・56・6311へ。