<胆振東部地震から1年>自然の力まざまざと 厚真で地震崩落現場見学会 参加者「あぜんとする」

<胆振東部地震から1年>自然の力まざまざと 厚真で地震崩落現場見学会 参加者「あぜんとする」

 【厚真】昨年9月の胆振東部地震で大規模な地滑りが発生した町幌内地区の山林の見学会が25日、行われた。高さ約50メートルの巨大な山の塊が約350メートルもの距離を滑り落ち、「山が動いた」とも言われる現場を前に、参加者たちは声を失った。

 札幌の地質研究者らでつくる最終間氷期(かんぴょうき)勉強会が、地質学的な大地の動きを一般の人にも見てもらおうと主催。札幌から約40人、厚真から約30人が参加した。

 胆振東部地震に伴い、幌内地区では崩落した山が厚真川支流の日高幌内川をせき止めた。主催者によると、元々は山腹にあった鉄塔が、地震後は南側へ岩盤ごと約350メートル動いており、これほど大規模な崩落は全国でもまれだという。

 見学会では、町教委の学芸員乾哲也さんが崩落現場を案内。周囲の状況から「秒速35〜40メートルという猛スピードで山が滑り落ちたと推定できる」と説明した。周辺には、なぎ倒された無数のカラマツ、山肌がむき出しになった斜面など荒涼とした風景が広がり、参加者たちは神妙な表情で写真に収めていた。

 一帯は復旧工事の関係で普段は関係者以外立ち入ることができない場所。厚真町内の女性は「地滑りがああったことは知っていたが、これほどとは…。自然への畏怖(いふ)を感じたというか、あぜんとするしかなかった。『自分はいま生きている』ということを実感した」と話した。(工藤雄高)


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