旭川市で4月に入ってから、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が7件発生し、感染経路不明者が増えている。市内では昨年11月〜今年1月に医療機関などで大規模クラスターが相次いだが、大半が施設内の発生で感染経路を追えていた。一方、今回は感染が市中に拡大。感染者の行動歴を聞き取る市保健所の疫学調査も難航し、道立保健所から保健師の応援を受け、対応している。

 月別の新規感染者は3月の21人から、4月は16日現在までに129人に急増した。

 4月の新規感染者129人のうちカラオケ設備のある飲食店や教室で7件続いたクラスターの感染者は計55人。クラスター以外の感染者では、74人のうち約4割に当たる28人の感染経路が、公表日時点で不明または調査中だ。最近は(37医療機関の)発熱外来で1日数件のリンク不明の感染者が見つかっており、市保健所は「市中感染の拡大がクラスターを招いている。医療機関や介護施設にウイルスが入り込まないか、懸念している」と話す。

 疫学調査にあたる保健師は7人では足りず、市役所内部のほか、今月上旬から上川や深川の道立保健所から1日2〜3人の応援を受け、計12人体制で対応している。保健所は市民に「これまでの感染状況とは異なることを理解し、日々の行動に注意してほしい」と呼び掛けている。(若林彩)