21日の石川県内は曇り空が広がり、正午までの最高気温は金沢17・6度、輪島18・1度と平年より低かった。県内最大の茶産地である加賀市打越町では、新茶の収穫が始まり、打越製茶農業協同組合が機械で刈り取った。地元の園児や児童らが青々と育った一番茶の摘み取りを体験した。

 組合が計3ヘクタールで「ヤブキタ」「オクヒカリ」の2種類を栽培し、緑茶や和紅茶「加賀の紅茶」に加工している。例年並みの約3トンの収穫を見込む。収穫した茶葉は6月5日ごろから県内のJA直売所などで販売する。

 吉田和雄組合長(76)は「70〜80度のぬるめの湯で緑茶にすると香りと甘みが出ておいしい」と話した。

 金沢地方気象台によると、22日の県内は高気圧に覆われて晴れる見込み。