●融資やファンド活用

 中小企業庁が6月3日、能登空港(輪島市)に、奥能登の事業者向けの相談拠点を新設することが21日分かった。同庁が七尾市内で運営する「能登産業復興相談センター」と同様、融資や復興支援ファンドの活用に関して助言する。奥能登のなりわい再建に向け、地元の事業者がより足を運びやすい環境を整える。

 相談拠点は、七尾商工会議所内に4月に設置された能登産業復興相談センターの「奥能登サテライトオフィス」となる。場所は能登空港1階の県産業創出支援機構(ISICO)内で、地域金融機関の2人が常駐する。

 事業者の再起を後押しするために官民合同で設立された復興支援ファンドの窓口となる。融資や二重債務対策などの相談に応じるほか、事業者の既存債権を金融機関から買い取ったり、再生計画策定をサポートしたりと、きめ細かな支援を展開する。

 七尾の復興相談センターには4月の開設以降、多数の相談や問い合わせが寄せられており、七尾の事業者が全体の半数ほどを占めている。