北陸新幹線建設促進大会は22日、東京・内幸町の帝国ホテル東京で開かれ、敦賀以西の着工に向けたスケジュールを明示し、必要な予算を確保するよう政府・与党に求める決議を採択した。石川など10都府県の関係者250人が出席し、現行の「小浜ルート」を前提とした大阪延伸へ結束を固めた。

 会長の杉本達治福井県知事は「小浜ルートは与党が侃々諤々(かんかんがくがく)の議論をして決めた経緯がある。早期延伸に向けて沿線と一致結束して運動を展開していきたい」とあいさつした。自民党整備新幹線等鉄道調査会長の稲田朋美衆院議員のほか、与党整備委員長に就く西田昌司参院議員らが祝辞を述べた。

 馳浩石川県知事もマイクを握り、「国会議員には大阪まで乗り換えなしで早くつなぐ道筋をつけてもらいたい」と要請した。

 決議には、沿線地域の意見に沿って環境影響評価(環境アセスメント)を迅速に進めることに加え、駅位置・詳細ルートの情報を明らかにすること、敦賀駅の乗り換え利便性の向上を図ることなどを盛り込んだ。

 石川からは岡田直樹参院幹事長代行、佐々木紀、小森卓郎の両衆院議員、宮本周司参院議員、善田善彦県議会議長らが出席した。

 午後は北陸新幹線建設促進同盟会、建設促進沿線府県議会協議会、北陸経済連合会、関西経済連合会、関西広域連合の5団体合同で政府与党に要望する。