石川県内の主要河川で16日、アユ釣りが解禁され、金沢市の犀川や浅野川では早速、釣り人が早朝から竿(さお)を振った。今年は天然物の遡上(そじょう)が多く、20匹以上釣り上げる太公望の姿が見られた。

 この日は「父の日」で、親子で川べりでの休日を満喫する人の姿も。父と祖父に教わりながら初のアユ釣りに挑戦した高森翔大ちゃん(4)=金沢市=は「お父さん、おじいちゃんと一緒に天ぷらにして食べたい」と喜んだ。

 金沢漁協の八田伸一組合長(78)は「釣れるサイズはどんどん大きくなり、7月ごろがピーク。釣りを楽しんでほしい」と話した。

 昨年に続き、普及のためにアユ釣りの遊漁料は29歳以下の男性と、女性を対象に無料となる。

  ●17日、金沢30度予想

 16日の県内は気圧の谷や湿った空気の影響で曇り、雨の降る所もあった。最高気温は小松29・5度、金沢29・1度など10地点で夏日を記録し、蒸し暑い一日となった。県内の各消防によると、七尾市の男性が熱中症の疑いで搬送された。軽症の見込み。

 金沢地方気象台によると、17日は高気圧に覆われて晴れる見込みで、日中の最高気温は金沢、輪島ともに30度を予想する。気象台は熱中症に注意を呼び掛けている。