黒部市宇奈月温泉の旅館女将(おかみ)でつくる「かたかご会」は29日、温泉街の総湯・湯めどころ宇奈月で「女将茶屋」を初めて開設し、観光客らを抹茶と菓子でもてなした。能登半島地震の影響で黒部峡谷鉄道のトロッコ電車が今季は全線開通できないのを受け、温泉街での滞在を楽しんでもらう狙いで、今後も毎月最終土曜日に開催する。

 湯めどころ宇奈月1階フリースペースの各テーブルを赤い毛氈(もうせん)や季節の花で彩り、抹茶と地元菓子店の商品を500円で提供した。 トロッコ電車は猫又駅までの折り返し運行で、終点までの往復より乗車時間が約1時間短くなっている。濱田昌子かたかご会長(富山新聞風雪賞受賞)は「女将が勢ぞろいしてもてなすので、ゆっくり一服を堪能してほしい。また女将の顔を見に訪れたいと思ってもらえればいい」と話した。