3月に富山県の健康増進施設「とやま健康パーク」(富山市友杉)の屋内プールの床で利用者が相次いで転倒した問題で、施設側は2日までに床を滑らないようにする塗装工事に着手した。パークを管理する県健康づくり財団は今月中の利用再開を目指している。

 県健康課によると、塗装工事は6月18日に始まり、現在は床の表面を塗り直す作業を進めている。塗料に混ぜる砂の量や粒の大きさを調整し、滑りにくくしている。プールサイドや温浴コーナー、階段、スロープ周辺など全面的に塗り替える。工費は約242万円を見込む。

 屋内プールでは昨年12月から床の張り替え工事が行われ、リニューアルオープン初日の3月26日に子どもを含む利用者5人が滑りやすくなった床で足を滑らせて転倒し、うち高齢者2人が軽傷を負った。翌27日から利用停止になっていた。

 県健康課は再発防止のために床の塗り直しが必要と判断。利用者や施工業者の協力を得て、床を滑りにくくする塗料や素材を慎重に選んだ。