「越中祭青年会」が6日、七尾市石崎小で獅子舞を披露する。たいまつや豊漁を願う「おべっさん」など7演目を予定しており、石崎地区の「石崎奉燈祭」との交流が縁で、子どもたちを元気づける。

 新湊の獅子舞は江戸時代に始まったとされ、毎年5月の春祭りでは多くの観光客が同地区を訪れる。体験会では、獅子頭に触ったり、胴幕に入ったりできる。

 越中祭青年会には射水や高岡、氷見などの祭りに参加する約50人が所属している。石崎町との交流は2020年に始まり、昨年から石崎奉燈祭と新湊曳山まつりで担ぎ手の「助っ人」として互いの祭りに参加してきた。能登半島地震発生後は青年会のメンバーがブルーシートや水などの物資を石崎町に届けた。

 8月に石崎町で開催される七尾四大祭り「石崎奉燈祭」の規模縮小が決まり、落ち込んだ子どもたちを勇気付けたいと企画。今後は秋の新湊曳山まつりに石崎町の住民を招待する。4日から放生津小で練習を始めた。青年会の五十嵐友輔副会長(25)は「復興まで寄り添っていきたい」と述べた。