福井県小浜市の小浜よっぱらいサバなどのブランド養殖魚販路拡大へ活動している産官プロジェクトは6月8日、養殖魚4種を一度に楽しめる刺し身盛り合わせ「若狭四味姫盛(よみひめもり)」を披露した。4魚種の魅力を最大限に引き出す素材の扱い方、メニューづくりの基本データを市内の旅館、飲食店などに公開、メニュー開発を呼び掛けブランド魚の魅力アップにつなげる。

 4魚種は小浜で養殖されている小浜よっぱらいサバ、若狭まはた、八百姫(やおひめ)ひらめ、ふくいサーモン。いずれも高級魚で、養殖する事業者が異なるほか、提供している場所もバラバラで市内で一度に提供できる体制づくりが急がれていた。

 コロナウイルスの収束後の新たな需要喚起へ、4魚種の刺し身を一度に味わえる商品開発を目指し、市内の生産、観光、流通、小売りの民間業者と行政が連携。今春、協業体「若狭おばまクラフトマンフッシュ・プロジェクト」を立ち上げ4種盛り刺し身の開発に乗り出していた。

 若狭四味姫盛は4魚種をバランス良く盛り付けた。関係者を集め8日、同市食文化館で開いた発表会では、3〜4人前の長皿と大皿の盛り付け例をお披露目した。市内の一部飲食店で19日から御膳として3500円(税込み)で提供される。

 プロジェクトでは開発に当たり4魚種の基礎的知識や特徴、うまみを引き出すための処理方法などの"企業秘密"ともいえる情報をオープンソース化。参入障壁をなくすために賛同する飲食店に公開し、4種盛りの提供店を広げる。盛り付けは各店に任せ、魚の仕入れなどもプロジェクトが支援する。メンバーの田烏水産(同市田烏)の社長は「いろいろな飲食店がどんどん刺し身盛りをブラッシュアップし、小浜の共有財産にできれば」と話している。

 参加した観光関連の関係者は「小浜の養殖魚の知名度はまだまだだが、年間を通し安定して提供できるのが養殖の強み。メニューとして提供できれば」と話していた。

 プロジェクトでは刺し身を急速冷凍したネット通販にも乗り出す。早ければ今秋にもネット通販体制を構築する方針で動いている。
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