冬季閉鎖されていた新潟県佐渡市の大佐渡スカイラインの開通予定日が、4月19日午後1時に決まった。道路を管理する県佐渡地域振興局など関係機関は、事前の合同パトロールで通行時の安全を確認した。

 大佐渡スカイラインは大佐渡山脈を越え、金井地区と相川地区を結ぶ約26キロの展望道路。標高約850メートルにある市の休憩施設「白雲台」からは、真野湾や両津湾、国中平野を一望でき、秋の紅葉時も人気だ。

 4月16日のパトロールには、佐渡市や新潟交通佐渡の職員ら17人が参加。大型バスで白雲台やルートの最高点(標高942メートル)を回り、道路わきの斜面には残雪も見られた。参加者は路面状況を確認したほか、案内看板の修理や、標識や通行の支障になる枝の定期的な剪定(せんてい)を求めた。

 4月19日以降も、標高の高い場所など路面凍結の可能性がある場合は、夜間通行止めとする。ドンデン線(佐渡縦貫線)の梅津−ドンデン山頂間約11キロも19日午後1時に開通する。

 新潟県佐渡地域振興局維持管理課の七澤正人課長は「開通に向け、指摘のあった部分を改善したい。運転する方はカーブが多いので、対向車に気をつけながら雄大な佐渡の景色を楽しんでほしい」と話した。
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