北陸三県最大のトマト産地を誇る小松市で9日、県内のトップを切って春トマトの出荷が始まった。JA小松市野菜総合集出荷場では、同日朝に収穫された甘みが強くつややかな約4トンが選果、箱詰めされた。金沢や小松の市場に運ばれ、10日に店頭に並ぶ。

 JA小松市によると、市内では「桃太郎はるか」を中心に農家47軒が約7・3ヘクタールで作付けしている。新規就農支援センター「アグリスクールこまつ」を修了した4人が加わり、作付面積は昨年より約4ヘクタール増えた。7月末までに約780トンの出荷を見込み、県内や大阪の市場に運ばれる。

 同JA春トマト部会長の橋本拓朗さん(39)は「朝晩の寒暖差で、甘みや栄養を蓄えたおいしいトマトに仕上がった」と話し、サラダなどで味わってほしいと期待した。
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