福井県内唯一の日本百名山、大野市の荒島岳(1523メートル)の山開き式「第21回芽吹祭」が5月12日あった。愛好者らがシーズン中の安全を祈り、登山ガイド付きの記念登山では新緑のブナ林を楽しみながら山頂を目指した。

 荒島岳の登山道整備や環境保全に取り組む地元グループ「荒島愛山会」が開いた。同市西勝原のカドハラスキー場跡地で営まれた安全祈願祭には、同会の脇本浩嗣会長や石山志保市長、砂子貴治大野署長ら約40人が出席。神事でシーズンの安全を祈り、脇本会長は「中部縦貫自動車道の延伸で各登山口の近くにインターチェンジが開通し、登山者の利便性がよくなり人気が高まっている。今後も登山道や標識整備を続けていきたい」と述べた。

 登山ガイド付きの記念登山も初めて実施。愛好家は脇本会長の解説を聞きながら、新緑まぶしいブナ林や高山植物が咲く道を一歩一歩登った。
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