オリジナルの日本酒造りプロジェクトに取り組んでいる富山国際大の学生が12日、富山市八尾町桐谷の田んぼで、酒米の田植えを行った。稲刈りや酒蔵での仕込み作業を体験し、12月ごろの完成を目指す。

 プロジェクトは日本文化の魅力を再確認して世界に発信することが目的で、今年で5年目。この日は、現代社会学部と子ども育成学部の1〜4年生8人と、プロジェクトリーダーのフランク・マーク准教授ら教員4人が参加した。

 富山市八尾町桐谷で耕作放棄地の活用に取り組むNPO法人「アイフィールファイン」が協力し、約500平方メートルの田んぼに、学内で育てた酒米「雄山錦」の苗を手植えした。120〜150キロの収穫を見込んでおり、10月に同市八尾町東町の玉旭酒造で醸造し、同酒造や富山駅前の商業施設マルート内の「バール・デ・美富味(みとみ)」で販売する。

 現代社会学部3年の鷹休凜さんは「日本酒に興味があり初めて参加した。製造過程や英語を使ったPR方法を学びたい」と話した。
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