台湾の旅行会社向けメディア「旅奇整合行鎖」(台北市)国際市場部の蔡雅雯(ツァイヤーウェン)さんら3人が13日、珠洲市を訪れ、奥能登国際芸術祭の作品展示会場や観光名所の現状を取材した。泉谷満寿裕市長とも面談し「復活してほしい」とエールを送った。

 見附島の崩落状況や、無事だった台湾人アーティストグループ「ラクジュアリー・ロジコ」が鉢ケ崎海岸で手掛けた屋外作品「家のささやき」を確認した。天井が落下して壊れた旧小泊保育所の塩のインスタレーション「記憶への回廊」も見て回った。

 市役所で面会した泉谷市長は「市民生活の再建を最優先にしている」などと述べた。ランプの宿では、代表の刀祢秀一珠洲商工会議所会頭が売店や展望施設は再開したものの、宿泊施設は当面休業することを伝えた。

 珠洲での取材内容は、後日台湾の旅行会社などへ発信する。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】