東日本大震災から13年。県内でも被災地に向けて祈りが捧げられました。

福島県から避難「アスチカ」三浦綾代表「あそこから全部が変わっていく選択をしないといけなかったのは13年経っても毎年思い出します」

福島県いわき市から安芸区に避難してきた三浦さん。ひろしま避難者の会「アスチカ」を立ち上げ、同じ境遇にある避難者同士の交流や支援を行っていま。

今年行ったアンケートでは「今、大変だと感じていること・困っていること」は「避難元の親・親戚・友人になかなか会えないこと」が42.9%と最多でした。

一方で、今年は「前向きな言葉が今までで一番多かった」といいます。

三浦さん「地域の方と一緒に過ごすことによって子どもの成長も見れて自分自身もやりがいを見つけて、この13年の年月がみんなをそう思わせてくれたのかなと思う」

2011年の東日本大震災では岩手県や宮城県などを中心に1万5900人が亡くなり、今も2520人が行方不明となっています。

「あの日の出来事」を教訓に…

西区の横川シネマでは津波によって74人の児童が亡くなった宮城県石巻市の大川小学校を題材にしたドキュメンタリー映画の上映が始まりました。

「真実と理由を知りたい」わが子を失った親たちの裁判記録が描かれています。

保育所で働く女性「子どもを預かる仕事をしているので、そこの地域の歴史を知って災害のリスクを考えることが一番大事と思った」

福山地区消防では震災を機に毎年この日にあわせ訓練を行っています。

能登半島地震の被害状況をもとに特殊な機材を駆使して倒壊した家屋にいる人を救出するというものです。

福山地区消防組合高度救助隊 種本健太郎隊長「過去の災害の教訓を生かすために要救助者に寄り添った気持ちのこもった訓練をしていきたい」

東日本大震災から13年、県内では今も117世帯324人が避難しています。

広島からも被災地への祈りと災害への意識を新たにする1日となりました。