5月12日に第一子が誕生し、パパとなった大瀬良大地投手。「ありがたいことに出産に立ち会うことができて、新しい生命の誕生という瞬間に表現できない感情も芽生えた。妻と息子に感謝しながら、より一層責任を持ち、一年でも長く野球をやって息子にがんばっている姿を見せたい」とやさしい顔をさらにほころばせる。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』は、鯉のエース・大瀬良投手をフカボリ。先発の柱としてチームを引っ張る自覚と責任に迫る。
※データはすべて5月21日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

大瀬良大地投手

プロ9年目の今季は4年連続の開幕投手。さらには選手会長という大役を担って始まった。ここまで8試合に登板し、リーグトップタイの5勝。3、4月の月間MVPを受賞するなど、好調をキープし続け、安定感もバツグンだ。6回以上を投げて自責点を3点以内に抑えることが条件のQS(クオリティスタート)率は、ここまで87.5.%(7/8試合)。先発として登板したほとんどの試合で流れを作ってきた。

好調の要因は「状態の良くない時に、いかにゲームを作っていくか、長いイニングが投げられるか」だという。「昨年ケガをして帰ってきてから、特に意識するようになった。調子が悪い時に力いっぱい投げてしまう悪い癖があり、良い時悪い時の差が激しかった」と明かし、力というより体の使い方で強いボールを投げようと意識をし始めてから、その差が小さくなったと話す。

力で押していくピッチングから、しなやかなピッチングへ。自らの投球スタイルを分析し、変化を加えることで成功体験を増やしていった大瀬良。ポイントとなる1試合にあげたのは、今季最長の4連敗で迎えた4月22日のDeNA戦。「チーム状況的にも良くない感じだった。そこで一個ポンって勝てたら、若い子が多いので良くも悪くも“ノって”いくだろうし、ガタガタっていきやすいチームでもある。そこを食い止めるのが僕の仕事かなと思った」と振り返る。

「魂を込めて投げます」とチームメイトに宣言してマウンドに

結果、DeNA打線を9回途中1失点。135球の力投でチームの連敗をストップさせた大瀬良。実はその試合の前に、「魂を込めて投げます」とチームメイトに宣言してマウンドに上がった。「自分自身にもみんなに伝えることでプレッシャーをかけて、やらなきゃダメだって。そういう大事な試合だと思って臨んだゲーム」と話す。また「選手会長になってなければ、そういうこともやっていないと思う」とも。

エースとしてだけでなく、選手会長としても決意を口にした大瀬良。「チームの柱としてやっていかなきゃいけない。これまでもやらなければと思ってはいたが、今年はもうやらなきゃダメだという自覚と責任感を持ってやっている。ここまでのピッチングを1年間続けることができたら自ずと良い成績になっていくかなと思うし、何よりチームのために、チームが勝っていくために1年間がんばっていきたい」と、決意を新たにした。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 5月21日放送
ライター 湯谷葉子