今月11日、江田島市の海岸で生き物観察会が行われました。
江田島市大柿町深江の『さとうみ科学館』に参加者が集まったのは、夜明け前の午前3時。
島に住む人など20人が参加しました。
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今回、生き物を探す場所は、江田島市大柿町深江にある釣附海岸。
砂浜だけでなく岩場もあり、さまざまな生き物を観察できる場所です。
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海岸に到着し、観察を開始。
しかし、なぜ午前3時から観察をするのでしょうか?
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さとうみ科学館 館長の西原直久さんに聞いてみると、「1年間の中でも1月、2月は潮が引く日が多く、普段は水の中の場所を歩けるので、見つけることができないものを自分で歩いて直接生き物を探せる」とのこと。
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観察会がおこなわれた2月11日は、今年もっとも海水面が低くなる最低潮位の日。
マイナス40cmになる午前4時34分に合わせて開催されました。
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観察を始めると、『ウミウシ』を発見。巻き貝の仲間ですが、ほとんどが貝殻を持たない軟体動物です。
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ウミウシの仲間『アメフラシ』の姿も見つけました。水に入れるときれいなんだそう。
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さらに、『ゴカイ』が糞をしている姿も。
ゴカイの糞は、泥の有機物をこしとっているので、とてもきれいなんだとか。
このような生き物は、酸素を泥の中に供給するので干潟には欠かせない存在なのだそうです。
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岩場の隙間を覗いてみると、『ウニ』や『ヒトデ』の姿も見られました。
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このような、たくさんの生き物が暮らす場所に欠かせないのが、緑の絨毯のような海草『アマモ』です。
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“海のゆりかご”とも呼ばれ、生き物たちが暮らす場所や隠れる場所になっています。
藻場の中には、『テナガダコ』もいました。
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夜にしか現れない生き物にも出会いました。
浅瀬をよーく見ると、砂から出ている生き物が。その名も『ウミサボテン』。
クラゲやイソギンチャクの仲間で、昼間は砂の中に隠れているのですが、夜になるとニョキニョキと姿を現します。
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観察終了後は、見つけた生き物を分類して今回のおさらい。
その中には、貴重な生き物もいました。
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それは、砂に潜るウニの仲間『カシパン』。
遠浅の藻場がある砂地に潜っていくそうです。
数が減りつつあり、広島県の準絶滅危惧に指定されています。
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参加者の皆さんに感想を聞くと、「見たことがない生き物に驚いた」「時間や季節によって見られる生き物が違うことが分かった」など、江田島の海で出会えた生きる姿に自然の大切さを感じたようです。
さとうみ科学館では、4月以降に昼間の観察会も予定。生き物を見たり、生き物に触れたりしてみてはいかがですか?
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広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2024年2月14日放送)
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