隋の初代皇后として知られる"独孤伽羅(どっこから)"の波乱万丈な人生を描いた宮廷絵巻「独孤伽羅〜皇后の願い〜」(2018年)で遅咲きのブレイクを果たし、今年5月に39歳を迎えた今も"時代劇イケメン"として人気を集めるシュー・ジェンシー(徐正溪)。

今年3月、中国のSNS・微博(ウェイボー)で引退表明と見られる投稿を行ったことが物議を醸しているが、これまで培ってきた演技力は確かなもの。6月27日(木)よりアジアドラマチックTVにて放送される「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」(2022年)では"トップ俳優"という役柄を最大限に活かし、1作で何通りもの魅力を放っている。

シュー・ジェンシーとチュ・ギョルギョンの「最強ビジュ」カップルが話題を呼んだ「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」
シュー・ジェンシーとチュ・ギョルギョンの「最強ビジュ」カップルが話題を呼んだ「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」

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乱世を逞しく生きる3姉妹の生き様を描いた「独狐伽羅〜皇后の願い〜」でジェンシーが演じたのは、3姉妹の長女・独狐般若(アン・アン)の元恋人・宇文護。一見すると悪役ながら、その裏に般若を思う気持ちを隠した陰影あるキャラクターの印象は強烈で、アン・アンとの激しい恋模様は主人公カップルと並ぶ人気を得た。

「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」
「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」

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「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」でシュー・ジェンシーが演じるのは、現代のトップ俳優・穆廷州(ムー・ティンジョウ)役。"演技の帝王"や"男神"とまで称される穆廷州は一見冷淡だが、実は恋愛経験のない堅物。次回作ではヒロインである公主(=皇帝の娘)への思いを胸に隠したまま身を挺して彼女を守る太傳(たいふ=天子・公主の師)を演じることになっていた。

一方、オーディションで公主に抜擢されたのは、演技未経験の新人・明薇(ミン・ウェイ/チュ・ギョルギョン)。そっけない素顔の穆廷州と、過保護で優しい役柄の太傳という2つの人格が、新人の明薇を戸惑わせていく。

「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」
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まず、穆廷州の"役が抜けないスター俳優"というありそうでなかったキャラクター設定が楽しい。演技にしか興味がない穆廷州は冷淡でそっけなく、明薇に与えた第一印象も最悪。だがひとたび役に入れば、優しく包容力ある微笑みで包み込む。その切り替えは鮮やかで、眼差し一つとっても別人のように印象を変えてくる穆廷州の二重人格っぷりには、明薇でなくとも翻弄されてしまいそうだ。

「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」
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そんな穆廷州自身も、撮影が続く中で少しずつ内面を見せ始める。慣れない撮影を健気に頑張る明薇を見かねてアドバイスしたり、監督に怒られる彼女に助け船を出したり。さらには、キスシーンを前に人知れず緊張するウブな一面も...。冷淡な第一印象とは全く違う"素の穆廷州"が露わになってくるのだ。そうしたギャップ萌え必至の様々な展開も、ジェンシーの演技力の高さがあればこそだ。

「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」
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そしてヒロインの明薇を演じるのは、「PRODUCE 101」では"ビジュアル1位"にも選ばれたI.O.I(アイオーアイ)の元メンバー、チュ・ギョルギョン。冷淡な穆廷州の心を溶かすヒロインとして、これ以上ないほどの説得力を備えたキュートなギョルギョンが、ジェンシーと"最高ビジュ"カップルを作り上げる。劇中劇の展開につられるようにして距離を縮めていく2人のロマンスからも目が離せない。

「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」
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スター俳優と新人女優の恋を描く本作だけに、劇中劇の完成度も桁違い。2人の出会いのきっかけになる時代劇では、何十頭もの馬を使った迫力の合戦シーンやジェンシーによる華麗な剣アクション、運河に美しい提灯明かりが映る夜祭りシーンまで、劇中劇とは思えない破格のスケールで再現されている。洋服姿とはまたガラリと趣を変えたジェンシー&ギョルギョンの立ち姿は見惚れるほどの美しさで、2人がメインの時代劇を見てみたい...そんな気持ちにさせられる。

 「Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜」
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現代劇、時代劇どちらも"映える"完璧なビジュアルはもとより、演技力の高さが高く評価されているジェンシーには、ファンからも活動継続を望む声が続出。その一挙一動を、多くの華流ドラマファンが見守っている。

文=酒寄美智子

放送情報【スカパー!】

Be My Princess 〜太傅のプリンセス〜
放送日時:2024年6月27日(木)5:00〜
※毎週(月)〜(金)5:00〜
チャンネル:アジアドラマチックTV (アジドラ)
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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