2002年6月、TBSの人気バラエティ「学校へ行こう!」の名物コーナー「B-RAP ハイスクール」に初登場し、一躍人気者になった音楽ユニット・軟式globe。globeの「Love again」のメロディに乗せて歌われる「アホだな〜」「そうだよアホだよ♪」の掛け合いは、当時の若者の間で一大ブームとなりました。そんな軟式globeも、デビューから20年。農業に勤しみながら、今もSNSでネタを披露しつづける、ラップ担当・パークマンサーさんを取材しました。

軟式globeとしての活動

はじめに「現在はどのような音楽活動をしていますか」と聞くと、「僕に音楽のことを聞く人がいなかったから、難しい質問からきたな」と笑いながら答えてくれました。

元々木村拓哉さんに憧れていたというパークさん。「学校へ行こう!」の出演が終わってからは、俳優活動をしていたそうです。テレビ局のプロデューサーに直談判で交渉し、3年連続月9ドラマに出演しました。一方、音楽活動は、ボーカルの初代KOIKEさんの卒業後、オーディションを開催して、二代目KOIKEさん(当時は週末KOIKE)と6年間活動をします。

2015年に「学校へ行こう!」の再放送があり、その翌週から営業の仕事が土日にひっきりなしに入るようになりました。「人生で初めてお金持ちみたいな感じになった」とパークさんは、その時の状況を振り返ります。ただ数年すると、月に8本あった営業も徐々に減っていきました。

農業との出会い

営業の仕事が、月1本になり0になるかもという時に、「1日中、韓流ドラマを見て過ごしていた」というパークさん。「このままの生活じゃダメだな。動かないと」と思ったと言います。

そこで家の近くの陶芸教室に通って皿を作ったところ、すごくいびつな作品が出来あがりました。その時「陶芸は向いてないな。でも、皿の上に乗っける物を作ったら面白いんじゃないかな」と考えました。

そして、「そうだ自分は5歳まで馬に育てられたんだ。(『学校へ行こう!』で一番ウケたというネタ)あの時食べた、ニンジンの味が忘れられない。世界一のニンジンを作ろう!」と思い、野菜作りを始めたそうです。

親が年を取ってきたこともあり、拠点を地元の富山県に移して本格的に農業に取り組むことにしたパークさん。友人からの紹介で農業の師匠に教わりながら野菜を育てています。

「農業に熱中していますか?」と尋ねると、次のように話してくれました。

「今は熱中じゃなくて追われていますから。去年、売れた野菜を増やして、米は広さ6倍にスイカも3倍など増やしていたら、作業時期が被ったり、雨が降ったり降らなかったりなど、色々バタバタしているうちに、去年の秋に植えていたニンニクがめちゃくちゃ成功して、そうすると根っこ切らなきゃいけない作業が発生しています。1250とかあるわけですよ。『ヤベヤベヤベ』となって追われていますね。しっちゃかめっちゃかですね」

このインタビューの直前も、インスタライブをしながらニンニクの根っこを切る作業をしていたそうです。農業の様子は、YouTubeやインスタグラムなどを使って、積極的に発信しています。

TikTokフォロワー30万人で三代目KOIKE

2019年に二代目KOIKEさんが卒業してから、軟式globeとしての活動をしていなかったパークさん。当時は、『もっと面白い物を作らないと』という思いから精神的に追い詰められていました。

しかし、ちょうどその頃、コロナ禍でステイホームの流れで、「こういう状況、自分は得意だな」と考え、「みんなのガス抜きになれば」という思いから、TikTokを始めたと言います。

「TikTokは、面白くなくても、流れていくコンテンツなんだと思った時に、やってみようと思ったのがきっかけです。でも始めた当初にバズったので、フォロワーさん30万人突破したら、三代目KOIKEオーディションやるよという事にしました。ただ、2年たっても全然いかなかったんですよね。この間どうしようってなった時に、マークパンサーさんが……本物の方ですね。『うちの娘と』と言ってくれて、マディーパンサーさんが、2.5代目KOIKEをやってくれました。最近、(B-RAP ハイスクールの出演者だった)尾崎豆とMUSIAと出てくれて、(30万人が)少し見えてきました」

現在、TikTokのフォロワー数は28.3万人(6月29日時点)。30万人を突破したら、軟式globeとしての新しい目標があるのでしょうか。

「もし三代目(KOIKE)となったら、今まで培ってきたものを全てその子に投入しようと思っています。今まで誰かのためにっていうことは、ほとんどしたことないんですよね。次の子は僕の中でも集大成になるでしょうし、そのコンビを持ってまたライブ活動とかやっていきたいです。実は考えててずっと出来ていないこともあるので、そこでもう1回2人でやりたいなっていうのはあります」

やりたいことが出来る環境が幸せというパークさん。

「やりたいことをやる中で失敗したことがあれば、その愚痴をライブ中に言って聞いてもらってます。『やっちまったアホだよ♪』『やりすぎたよアホだよ♪』てな感じでね」

パークさんの話からは、やりたいことを思いつくと、それにまっすぐ進んでいく行動力を感じました。これからも突っ走っていく中で起こる「アホだよ♪」のラップが楽しみです。

ほ・とせなNEWS編集部