濃厚な甘みのウニがたっぷり載ったウニ丼が、いま危機を迎えています。  日高のえりも町でウニが大量死しているのが見つかり「かつてない危機」との声もあがっています。

 大量死するウニ海岸に打ち上げられた白く丸いもの…全て「ウニの死骸」です。

 日高のえりも町で今月21日ごろから「バフンウニ」の大量死が確認されました。

 えりも漁港の関係者

 「もう来年、採取できるぐらいだから、年数にして5年から6年経っている。若いやつも死んでるみたい。ことし放した稚ウニも死んでいると言っている」

 えりも漁協では毎年小さなウニを放流し天然で育てていて、成長するまでに最低で3年はかかります。

 道内でも指折りの漁場として知られ、春に旬を迎えるえりも産のウニ。

 大量死の被害は最大で数億円にのぼる可能性もあると言います。

 えりも漁港の関係者

 「下手すれば、5年やそれぐらいはかなり水揚げ減にはなる。ダメージは大きすぎる」

 海のなかで何が起きているのか?カメラを入れてみると…至るところに白くなったウニの死骸が転がっていました。

 現地調査を行っている日高振興局は、近年起きている「海水温の上昇」、または「大雨による塩分濃度の低下」に大量死の原因があると見ています。

 海の異変は他にも…。

 現在、秋サケの定置網漁が行われている十勝・豊頃町の大津漁港。

 今月22日ごろから獲れたサケのおよそ半数が水揚げされた時点で死んでいました。

 25日にはその数が1300匹以上にのぼりました。

 大津漁港の漁業関係者

 「痛いどころの話ではない。ただでさえ取れていないのに。これだけ死滅すると余計にきつくなる」

 赤茶色に濁った海水…道東で発生したこの「赤潮」が漁業被害に繋がっていると考えられています。

 調査を行った研究機関によると、魚介類に有害な赤潮の要因となる大量のプランクトンが海水から検出されたと言います。

 水温が低い道東海域でこのプランクトンによる赤潮が発生するのは初めてで、近年の海水温上昇で繁殖した可能性もあります。

 大津漁港の行業関係者

 「早く過ぎ去って、いつもの海に戻ってもらいたい」