新型コロナのワクチン接種が進むなか、冬に向かって流行が始まるインフルエンザのワクチンの供給に遅れが出ているんです。いったいなぜでしょうか。

 札幌市中央区にある「円山ため小児科」。

 事務室の奥にあったのは…

 円山ため小児科 多米淳院長「これがワクチンの保存する医療用の冷蔵庫。きちんと温度管理をしている」

 本来であれば、ここにインフルエンザのワクチンを保管しているのですが…

 多米院長「まだ今年は供給がありませんので、空いている状態です」

 インフルエンザワクチンを保管する棚には1本も入っていません。

 例年、国内でおよそ1000万人から1500万人が感染するというインフルエンザ。

 この小児科でもすでにワクチンの予約が始まっていますが、供給が遅れているため来月1日から始まる予定だった接種を後ろ倒して18日からに変更しました。

 多米院長「10月13日に初めの入荷があるという予定。現状でなるべく接種したい方に接種してもらうしか我々にはできない」

 子どもを持つ親「(子どもが)かかったときの苦労が大きいのでなるべくなら予防したい」

 20代男性「打てるならば今年も打って備えたい」

 いったいなぜ、インフルエンザワクチンの供給が遅れているのでしょうか。

 とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長「製造元の方で8割前後しかつくれないという話も聞いている」

 ワクチンを製造するときに必要なのが、滅菌するための使い捨てのフィルター。

 今年は新型コロナワクチンの製造と重なり、そのフィルターが世界的に足りていないことからインフルエンザワクチンの製造が遅れているのです。

 こちらの内科では、毎年インフルエンザワクチンの接種を勧めるポスターを貼っていますが…

 藤本院長「今年は数が少ないのでお問い合わせは受け付けまでとしている。今では予約した人はほぼ全員打てていたが、制限しないとダメかなという状況」

 新型コロナの思わぬ影響を受けたインフルエンザワクチン。

 厚生労働省によりますと、12月中旬までには例年並みに供給される見通しとなっています。