札幌光星高校の囲碁将棋部が顧問の申請ミスで、全道大会に出場できなくなっていたことがわかりました。生徒の保護者は出場の権利を与えるよう求めて署名活動を行っています。

出場予定だった生徒)

「挑戦することに対してのワクワク感っていうのもあってそれがやっぱりなくなってしまったこと、自分の実力とかそういうものによらない形であったことにはやっぱりこう悲しい思いがありますね」。

東区の札幌光星高校囲碁将棋部。全国大会出場の経験もある強豪として知られています。

今年度は7人の生徒が全国への切符をかけて全道大会に出場する予定でしたが、「あること」が原因で叶いませんでした。

札幌光星高校・駒井 健一郎校長)

「今回の件は全く私ども不手際が招いた出来事であり、懸命に努力をしてきた生徒たちに取り返しのつかない思いさせているってことに対して本当に深く反省し誠に申し訳ない」。

全道大会に出場するには主催者の道高文連にメールで申請する必要があります。顧問が申し込みしていないことに気づいたのは締め切りの3日後。その後、校長らが道高文連に対しなんとか出場できないかとお願いしましたが、「前例がない」などの理由で認められませんでした。

息子が札幌光星高校の囲碁将棋部に所属する佐々木陽子さん。息子の晟蓮さんは今回、全道大会の個人戦に出場する予定でした。

息子が囲碁将棋部に所属する佐々木陽子さん)

「目標がなくなったというか目の前の夢が絶たれたというか何もなくなったみたいな状態でした。高校を選ぶ基準っていうのも将棋が強いっていうところで全てを部活に捧げたいっていう本人の希望がありましたので」。

なんとか息子の力になれないかと佐々木さんはオンライン上で署名集めをスタート。署名は道高文連に提出する予定です。

息子が囲碁将棋部に所属する佐々木陽子さん)

「今後こういうことが将棋以外でも他のそういう部活でもないように、我々がもし万が一だめであってもっていう気持ち」。

HTBの取材に対し道高文連は「今後の判断を検討している」とコメントしています。

※佐々木さんに賛同する人は「札幌光星高校 オンライン署名」で検索してください。