詐欺の被害を未然に防いだとして、札幌市西区のコンビニに道警から感謝状が贈られました。被害を防いだ回数は、4年間で8回。ある秘訣があります。

札幌市西区の「ローソン札幌コルテナ店」。この店でオーナーを務める大澤澄良さんと、妻で店長の由美子さんは今月9日、4年間で8回にわたり詐欺被害を未然に防いだとして、道警から感謝状が贈られました。

ローソン札幌コルテナ店・大澤澄良オーナー)

「常に日ごろ、高額な電子マネーを買う特に高齢者の方には、一言声をかけるよう従業員で共有している」。

今年3月にも詐欺の被害を防いだ由美子さん。29万円分の電子マネーカードを購入しそうになっていたのは、店の常連客でした。

ローソン札幌コルテナ店・大澤由美子店長)

「お互い年配者同士いろいろ話しやすい雰囲気があったと思います。それで、私にこういう連絡が来てと話をしてくれて」。

2人は普段からお客さんとの会話を大切にしているといいます。また、店では詐欺を見抜くためのポイントをノートにまとめて従業員同士で共有し、被害の防止に務めているそうです。

ローソン札幌コルテナ店・大澤澄良オーナー)

「実際に騙されちゃった人は、少し寂しい顔をする。それを見るとつらい」。

道警によりますと、道内では去年161件の特殊詐欺の被害が確認されていて、うち47件がうその話で、金や電子マネーを請求する手口のものでした。また、コンビニ店員が気づいたことで被害を防ぐことができたケースは、およそ300件に上っています

ローソン札幌コルテナ店・大澤澄良オーナー)

「多少ではあるが、勉強しながら(詐欺被害を)阻止していきたい。被害者を1人でも少なくしていきたいと思う」。