ご近所トラブルが事件に発展です。札幌市に住む無職の男が、近所の住民たちを「頭おかしいんじゃないか」などと怒鳴り侮辱した疑いなどで逮捕されました。男と住民との間には、これまでにも様々なトラブルがありました。

先月18日、札幌市清田区の住宅街に怒号が響き渡りました。

片倉容疑者:「なんだよこの草、雑草、早くとれよ草。おい!」

大声をあげているのは、札幌市清田区の無職・片倉英智容疑者55歳。

片倉容疑者:「頭おかしいんじゃねえか。草とび出てるぞ、くそ女」。

近所の住民らを公然と侮辱し、義務のないことを行わせようとした疑いで先月28日に逮捕されました。被害に遭った家族は、片倉容疑者による迷惑行為は、これが初めてではないと話します。

執拗にクラクションを鳴らす。車につばを吐きかける。

3年ほど前から片倉容疑者は、この家族に対して嫌がらせを続け、今回が3度目の逮捕となります。発端は一体、なんだったのでしょうか。

大原麻潤記者:「被害者は、このあたりで車を止めていました。男は、車が邪魔だと文句を言ってきたということです」。

被害に遭った女性:「もともとは私有地道路と私たちの敷地にまたいで(自分たちの)車を止めていたことでした。(片倉容疑者に)警察に通報されて、警察に『こういう風に止めたら』って言われて止めていたんですけど、それも気に食わなくて、私たちの顔を見たら罵声を浴びせて」。

奪われた平穏な生活。やむを得ず、自宅に防犯カメラを設置したといいます。

片倉容疑者:「会員じゃない人はゴミステーションにごみ投げないでください」。

いわれのないことを大きな声で叫ばれ、耐え忍んできたという家族。さらに。

片倉容疑者:「帰れクソガキ」。

被害はなんと、まだ8歳の子どもにまで及んでいました。

被害にあった子ども:「クソガキっていつも言われて、怖くていつも泣いちゃう。いつも嫌がらせされて、友達にも嫌われちゃったことがあるから、それも嫌だなって思ってる」。

被害に遭った女性:「(子供が)泣いて帰ってきたら、やっぱり私たちも苦しいんですよね。本当に私たちは3年間以上毎日苦しめられて、外にも出たくないし、また外に出たら、叫ばれる、嫌なことされると思うと外に出たくても出られない。私たちの希望は本当に平和に過ごしたい、それのみです」。

片倉容疑者は警察の調べに対し「危害を加えるつもりも、強要の意図もありませんでした」と容疑を否認しています。