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レシピ本やブログでヴィーガンレシピを発信するサム・ターンブルさんがヴィーガンになったのは2012年。肉中心の食事で育ったというが、今ではプラントベースの食生活をやめることなど考えられないという。

「私はヴィーガンになったことで、よりエネルギーがあり健康的で、全体的に幸せになりました」とターンブルさんは話す。

食後に膨満感(胃が張って苦しくなる症状)がある、ズボンのボタンを緩める、眠くなる。さらに食事の内容を振り返り、罪悪感や嫌悪感を抱く日々は、もう終わりました

ターンブルさんはヴィーガン料理が大好きだが、ヴィーガンについてあまり理解のない人に遭遇することも多いという。プラントベースの肉代替品を試すアメリカ人は増えているが、完全なヴィーガンはまだ珍しく、2023年のギャロップの調査によると、アメリカで自身をベジタリアンと認識している人は4%、ヴィーガンはわずか1%だという。

アメリカでも住む地域によって、ディナーパーティーで自身がヴィーガンだと言うと懐疑的な目で見られることも珍しくなく、時には無礼な質問やコメントを受けることもある。「肉が嫌いなのになんでバーガーみたいな肉料理に似せたものを食べるの?」「タンパク質が足りないんじゃない?」「君が肉を食べないなら私の分が増えるね」などなど...

他にも、レストランではヴィーガンが食べられる料理がなかったり、あったとしてもサイドのサラダだけだったりする。

そんな状況を改善するために、ターンブルさんや他のヴィーガンたちに、ヴィーガンとしての困惑する経験や誤解をいくつか共有してもらった。

※回答は明確さなどを考慮し簡潔に編集しています。

1. すべてのヴィーガンが説教じみているという誤解

「ほとんどの人々はヴィーガンを理解していません。ただの極端な食生活だと考え、ヴィーガンの人は説教くさいと思っています。よくヴィーガンの欠点を探そうとしますが、現実には、ヴィーガンは動物の虐待や環境への負担を限りなく減らし、自身の健康を改善するために最善を尽くしているだけです。ヴィーガンでない人も、少なくとも私たちの努力を尊重してほしいです」

―ターンブルさん

2. ヴィーガンに対して包括的なレストランを見つけるのは難しい

「過去10年間でヴィーガンのレストランが増えてきたことは、ヴィーガンと動物の両方にとって重要な変化であり、大きな前進です。ヴィーガンにとって、ヴィーガンレストランは嬉しいだけでなく、メニューをよく見てヴィーガン料理を見極める必要がないため、安心できるのです。

一方、多くの主流レストランはまだまだだ遅れています。ベジタリアンのオプションが用意されているところは多いですが、チーズやミルク、または卵が入っていることが多く、ヴィーガンは食べられません。

もしレストランが本当においしいヴィーガン料理を作ったら、ベジタリアンとヴィーガン両者がそれを食べることができます。でも、一部のレストランはまだこの考え方を受け入れていないか、素晴らしいヴィーガン料理への需要を認識するのが遅れているのです」

―エリン・ワイソカースキーさん(ヴィーガンレシピブログ『Olives for Dinner』のクリエイター)

 

3. プラントベースの肉代替品が一般的になった今、「肉が嫌いなら、なぜ似せて作った製品を食べるの?」と聞かれる

「ヴィーガンであることで最もイライラすることの1つは、多くの人が聞いてくる『なぜヴィーガンは乳製品や卵、肉をやめるのに、それらを再現して作ろうとするのか理解できない。嫌いなら、それを再現するのをやめたら?』というような質問です。私を含め、多くのヴィーガンが動物性の製品を食べるのをやめたのは、美味しくないなどと感じたからではないということを理解してほしい。

私はこうした質問に答える時は、オープンマインドで、人々に自分の食事を押し付けているわけではないことを強調します。代替案を探している人に提供したいだけです」

― アシュリー・ハンキンスさん(レシピ本の著者であり、ヴィーガンレシピブログ『Eat Figs Not Pigs』のクリエイター)

4. 買い物をすると、ほとんどすべての商品に牛乳が入っていることに気づく

「牛乳が入っていない商品を見つけるのはとても難しいです。ポテトチップスからダークチョコレート、クラッカー、グラノーラバー、ホットソース、瓶入りの刻みニンニクまで、多くの商品に入っています。原料を慎重に読まないと、本当に何も購入できません。これはヴィーガンだけでなく、乳糖不耐症の人が多いのに、奇妙で困惑を感じます」

―ターンブルさん

5. ヴィーガンの食事は高価だと誤解され、それを理由にヴィーガンにならない

「ヴィーガンの食事は高価だという誤解が広まっていますが、それは肉や牛乳、チーズの高価なヴィーガン代替品にばかり目を向けているからだと思います。でも、代替品に頼らないヴィーガン料理は世界にたくさんあります。そのほとんどは豆類、ナッツ、種、全粒穀物、豆腐などを使い、多くは他の食材と同じ価格か、それよりも安価です」

―リチャ・ヒングルさん(ヴィーガンのレシピ本の著者であり、ヴィーガンレシピブログ『Vegan Richa』のクリエイター)

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6. 「自分の方が優れている」と思っているヴィーガンへの対応は疲れる

「時にもよりますが、私にとってヴィーガンであることの最も困難な部分は、他のヴィーガンの人たちです。私は80年代と90年代はベジタリアンとして育ったので、私の食事について肉を食べる人たちから様々な意見を聞いてきました。でも私は理由があってヴィーガンになっているので、あまり悩んだりはしません。

でも、ヴィーガンのコミュニティはかなり厳しく、中にはヴィーガンであることが実際に何を意味するかについて非常に規範的な考えを持っている人もいて、かなり排他的な会員クラブのように感じることがあります。皮肉なことに、これが人々がヴィーガンを試す妨げになっていると私は思います。彼らは動物製品を減らすことよりも、「優秀な」ヴィーガンになることに必死だからです。

私は完璧なヴィーガンなど存在せず、ヴィーガンになる方法は人それぞれだと信じています。そして、私のレシピ開発と料理本を通じて、ヴィーガンの料理に喜びと安心感を得られることを奨励しようとしています。完璧なヴィーガンが1人いるよりも、不完全なヴィーガンが100人いる方が明らかに良いでしょう!」

― リチャード・マーキンさん(ヴィーガンシェフであり、ブログ『School Night Vegan』のクリエイター)

7. 「ヴィーガンである」ことだけが人から注目されがち

「ヴィーガンになったとき、肉やチーズがたっぷり入ったお気に入りの食べ物を食べられないことが最も困難でイライラしたと思うでしょう?でも、注目されるのが好きではない私にとっては、問題は人や社交の場です。特に『ヴィーガンの人』と紹介され、結婚式、パーティー、職場での昼食、夏のBBQなどの食事関連の社交イベントで、質問や冗談、先入観、時には反感に対処することがとても難しいです」

―メラニー・マクドナルドさん(『Vegan Comfort Cooking』の著者であり、ブログ『A Virtual Vegan』のクリエイター)

8. 動物を愛しているのに、動物を食べている人を理解するのは難しい

「動物愛好家なのに肉を食べる人と話すときに、認知的不協和を感じるヴィーガンは私だけではないと思います。彼らは動物を愛し、動物の虐待を嫌うと言いながら、実際にやっていることは、誰かに動物を殺すようお金を払い、その後その肉を食べているのです。自分たちも動物を食べているのに、人々が犬肉を食べることに憤りを感じたり、可愛い子羊を見て喜ぶ一方、ディナーで子羊の脚を食べたりします。

特にそれが友人や愛する人で、奇妙に正当化した話を聞かなければいけない時はさらに辛いです。感情的に切り離すことを学び、自分もかつては彼らと同じだったと思い出すことが助けになります」

―マクドナルドさん

9. 家族の文化的な料理を楽しめないと誤解される

「私はフィリピンで生まれ、フィリピン人家庭で育ちました。10年近くヴィーガンであるにも関わらず、家族は私が肉を食べないということを理解するのにいまだに苦労しています。これは様々な文化的背景を持つ多くの人たちが共感するでしょう。私は家族の伝統的な料理やレシピをヴィーガン料理にして振る舞うことで対処しています。母や祖母に電話し、フィリピンの伝統料理のレシピを聞き、ヴィーガン料理になるよう手を加えるのが好きです。

ヴィーガンになると、自分の文化の一部を諦めることになるというのは大きな誤解で、私は全くそう思いません。ヴィーガンになったことで、フィリピン料理を自分で作るようになり、フィリピンの伝統をより身近に感じることができるようになったと思います」

ーハンキンスさん

10.「ウサギの餌みたいな食事でしょ?」という冗談にはイラつく

「ヴィーガンフードについて非常に限定的な見方しかしていない人と会うとイライラします。ヴィーガン食はただのウサギの餌だと言い、それでは人間は生きていけないと主張したり、代替食品は人工的に作られた毒だと考える人にも会ったことがあります。

ヴィーガン食には多様性があり、多くの文化では、栄養があり美味しく満足感のある、自然なプラントベースフードの伝統があるのです。

相手がどれだけオープンかにもよりますが、私はそれを説明し、お気に入りレシピをいくつか紹介するようにしています。相手の考えが固まっていれば、そこで会話は終了します」

ーニーシャ・ヴォラさん(『Rainbow Plant Life』のクリエイター)

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。