うずらの卵(イメージ写真)

福岡県みやま市の小学校で、1年生の男子児童(7)が給食を喉に詰まらせ、亡くなった。献立の味噌おでんに入っていたうずらの卵を詰まらせ、窒息したとみられるという。

 

NHKによると2月26日昼、教室で給食を食べていた男子児童が立ち上がり、吐きそうな素振りを見せたという。担任の教員が背中を叩いて吐かせようとしたが、児童は力が抜けて自分で立っていられない状態になった。他の教員らも加わり心臓マッサージや人工呼吸を施し、ドクターヘリで病院に搬送されたものの、死亡が確認された。

 

同市の学校給食予定献立表によると、うずらの卵はこれまでも度々使われていた。うずらの卵は直径2センチほどで、切らずにそのまま入っていたという。

 

給食を詰まらせて児童が命を失う事例は過去にも複数起きている。2015年、大阪市内の小学校で小学1年の女子児童が、おかずに入っていたうずらの卵を喉に詰まらせ亡くなった。また、21年には新潟県佐渡市の小学5年の男子児童が楕円形の米粉パンを詰まらせ意識不明となり、その後亡くなっている。

 

「丸くてつるっとした食べ物」が窒息しやすい理由

 

日本小児科学会によると、2014〜19年までの6年間で食品による子ども(14歳以下)の窒息死は80件あったが、そのうち9割(73件)は5歳以下だった。

 

同学会によると、「丸くてツルッとしている食品」には注意が必要だという。

 

表面がつるっとしている食べ物は、上手く噛めない上に口の中で滑りやすく、ふとしたときに丸飲みしてしまうおそれがある。また、丸い形状は喉にはまり込んで気道を塞ぎやすいため、窒息につながる危険性があるという。

 

具体的には、ブドウ、ミニトマト、さくらんぼ、ピーナッツ、球型の固形チーズ、うずらの卵、白玉団子、あめ、ラムネなど。消費者庁は、4歳以下の乳幼児には4等分にして食べさせるなどの対応を呼びかけている。

 

また、食べ物を口に入れたまま走ったり、泣いたりすると誤って吸引し、窒息・誤えんするリスクがあるとして同庁は注意喚起している。

 

万が一喉に詰まった場合の応急処置

 

万が一喉に詰まった場合は、数分で呼吸が止まり、心配停止となる可能性がある。1歳以上の場合は直ちに「腹部突き上げ法」「背部叩打法」などの応急処置を行わなければならない。

 

「腹部突き上げ法」は、子どもの背中側から両手を回し、みぞおちの前で両手を組んで、下から勢いよく突き上げるように腹部をこぶしで圧迫する。

 

また、「背部叩打法」は、子どもの後ろから片手を脇の下に入れ、胸と下あご部分を支えて突き出し、あごをそらせる。その上で、片手の付け根で両側の肩甲骨の間を強く迅速に叩く。

 

1歳未満の乳児には、「背部叩打法」と「胸部突き上げ法」を数回ずつ交互に行う。「胸部突き上げ法」は、片手で身体を支え、手のひらで後頭部をしっかり支えた上で、心肺蘇生法の胸部圧迫と同じやり方で圧迫する。

 

そのほかの応急処置は、こども家庭庁の【もしもの時の「応急手当方法」】で確認することができる。