「白髪を抜くと、そこからもっと白髪が増えるーー」

そんな話を聞いたことがある人も多いだろう。でも、本当なのだろうか?

結果から言うと、白髪を抜くことは良くないが、白髪が増えるからというわけではないようだ。

「白髪は抜いても増えません」

そう答えるのは、皮膚科医のハムダン・アブデュラ・ハーメッド医師。自然なへアケアに特化したウェブサイトの共同創設者でもある。

では、白髪を抜くと何が起こるのか?

 

「毎回抜くたびに毛包(毛根を包んでいる皮膚組織)を傷つけるので、白髪はそのままにしておくことをお勧めします」とハムダン医師は助言する。

 

白髪を抜いても白髪の成長を促進するわけではないが、毛包を損傷する可能性があるため避けた方がよいというわけだ。

そもそもなぜ白髪になるのか?

なぜ白髪になるのか。基本的な仕組みはこうだ。

髪の毛は頭皮にある毛包から生えてくる。各毛包にあるメラノサイト(色素細胞)がメラニンという化学物質を生成し、これが髪と皮膚に色をつける。

年を重ねると、これらのメラノサイトの働きが低下してメラニンの生成が減少し、結果的に白髪になる。

白髪は、遺伝、年齢、食生活など、さまざまな要因に左右されるというのが専門家の見解だ。

 

なぜ白髪を抜かない方が良いのか?

気になる白髪を抜いても、それは抜いた時とまったく同じ色で戻ってくると毛髪外科医のパトリック・デイビス医師は説明する。

 

「毛包は髪の家のようなもので、あなたが抜いた髪の特性が詰まっています。だから、その特性を持った髪が再び生えてくるのです」

 

より重要なのは、髪を強制的に抜くことで、その毛包が損傷を受け、髪の成長が永久に停止する可能性があるという。

 

髪を抜くことは毛包に衝撃を与えていることになり、繰り返すことで修復不能な状態にまで損傷させることになる。白髪はおろか、髪自体が生えてこなくなる可能性もある。

 

年をとるにつれ、事情はさらに複雑になる。

 

「白髪のある人は高齢の人が多いことが多く、ダメージを受けた毛包が再生する可能性がさらに低くなります」とハーメッド医師は指摘。

 

また「髪を抜くたびに、皮膚に小さな穴が開き、それが脂やフケで詰まることがあります」と話し、それにより埋没毛を引き起こす可能性があるという。

 

なんにせよ、「髪を抜かないことを推奨します」とデイビス医師は明言した。

その白髪、どうする?

 

白髪が現れ始めたら、基本的に2つの選択肢がある。そのままの見た目を受け入れる(または無視する)か、髪を染めるかだ。最近の調査によると、2000人のアメリカ人のうち、白髪がある人の5人中2人が染めずにそのままにしているというという。

 

さらに、回答者の約10分の1が、ヘアスタイルとして意図的に髪をグレーに染めていると答えており、白髪への考え方は変化しているようだ。

 

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。