トロント・ブルージェイズのボー・ビシェット選手(2024年5月15日)

野球観戦中、不運にもファウルボールが直撃して巨大なたんこぶとあざができた野球ファンに、思わぬギフトが贈られた。

トロント・ブルージェイズファンのリズ・マグワイアさんは5月17日、対タンパベイ・レイズ戦を観戦中にブルージェイズのボー・ビシェット選手が打ったファウルボールが頭にぶつかった。

マグワイアさんは試合後に、額の大きなたんこぶや、目の周りにあざができた写真をXに投稿。

ブルージェイズに、「ボー・ビシェット選手の110マイル(約177キロ)のファウルボールで顔がつぶれました。その上、ボールも取れなかった。でも試合終了までいましたよ。何か見返りはあります?」と尋ねた。

この投稿がソーシャルメディアで拡散。翌日にはトレーディングカードを製造するアメリカのトップス社が、マグワイアさんのオリジナルトレカを作ったと発表した。

打球速度にあわせて110枚限定で、すべてマグワイアさんに贈られるという。

トレカには「110マイルのファウルボールをチャンピオンのように身につけている野球ファン」というメッセージが添えられている。

【画像】トップス社が110枚作ったマグワイアさんのオリジナルトレカ

 

ニューヨークタイムズによると、マグワイアさんが写真を投稿した後、トップスから連絡があり、オリジナルカードの制作許可を求められた。マグワイアさんは「トップスに感謝!最高!」と投稿している。

ブルージェイズもマグワイアさんを試合に招待し、ビシェット選手のサインボールをプレゼントする予定だという。

ファウルボールが当たった後、マグワイアさんの元にはすぐに球場の医療スタッフが駆けつけ、治療をした。

マグワイアさんは試合の続きを見るため席に戻ったものの、翌日以降も頭痛と吐き気が続いたため、20日にCTスキャンの検査を受けたところ、異常がないことが確認された。

定期的にブルージェイズの試合を観に行くというマグワイアさんは、「ファウルボールに気をつけなければならないことはよく知っているけれど、あの打球は時速110マイルで向かってきたんです」と回避の難しさをニューヨークタイムズに語っている。

それでも、マグワイアさんは球場での野球観戦の楽しさを多くの人に知ってもらいたいようだ。

「かなり速いボールが飛んでくることもありますが、すごくワクワクすることも起きます。グローブを持参して、準備しておくといいかも」とCBCに述べている。

【こちらもおすすめ】
・ファウルボールを投げ返した弟に、兄が号泣。父の日の野球観戦で心温まる出来事
・5カ月前に夫を脳腫瘍で失った大リーグピッチャーの妻が死亡「家族は悲しみに暮れている」
・刑事役の米俳優、迷子の子どもに助けを求められ撮影を中断して親を探す