バッキンガム宮殿で公開されたチャールズ国王の肖像画。(左から)描いた画家のジョナサン・ヨー氏とチャールズ国王(2024年5月14日)

イギリス・チャールズ国王の新しい肖像画に、動物愛護団体の活動家がアニメキャラクターのシールを貼り、動物虐待の隠蔽に対処するよう要求した。

画家のジョナサン・ヨー氏によって描かれたチャールズ国王の肖像画は、5月にバッキンガム宮殿で公開された後にロンドンのフィリップ・モールド・ギャラリーで一般公開されている。

この肖像画の顔部分に6月11日、アニメーション作品「ウォレスとグルミット」のウォレスのシールが貼られた。

ウォレスの顔の下には「チーズはダメだよ、グルミット。RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)の農場の残酷さを見てごらん!」と書かれた吹き出しのシールも加えられている。

このシールを貼ったのは、「非暴力で畜産業と漁業に反対する」と自らを称する動物愛護団体アニマルライジングだ。同団体は、メンバー2人が肖像画にシールを貼る映像をソーシャルメディアに投稿している。

【動画🎥】チャールズ国王の肖像画にシールを貼り、ウォレスにした活動家

テレグラフによると、アニマルライジングは、チャールズ国王が「ウォレスとグルミット」のファンだという理由でウォレスを選んだ

また、同団体は6月に、チャールズ国王が後援者になっている動物福祉団体RSPCAに「家畜を人道的に扱かっている」と認定された45の農場すべてで、動物虐待が行われていたとする調査報告書を発表した。

アニマルライジングは国王に対して、認定制度の廃止をRSPCAに求めるよう要求している。

アニマル・ライジングは9日にYouTubeに投稿した動画で「RSPCAが認定した農場では、何千頭もの動物が過密で不潔な小屋の中で暮らし、十分に世話をされないまま、苦痛とともに生き、死んでいる」と主張している。

チャールズ国王の肖像画はアクリル板で保護されていたため、シールによる被害はなかったという。

ギャラリーオーナーのフィリップ・モールド氏は「10秒もかからずに剥がされ、作品には何のダメージもなかった」とCNNに語っている。

チャールズ国王の肖像画は、血のように赤さなどから公開された時点ですでに物議を醸していた。今回の一件の後も、予定通り6月21日までフィリップ・モールド・ギャラリーに展示される。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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