結城紬(つむぎ)の魅力を気軽に体験してもらおうと、茨城県結城市で羽織のレンタルサービス「YUKI HAORI STROLL」が始まった。結城紬独特の落ち着いた紺色のほか、水色、桃色、チェック柄など10種類の羽織があり、男女兼用。普段着の上から羽織るだけで、結城紬ならではの温かさや軽さが楽しめるのが魅力だ。

貸し出しているのは、市内で宿泊事業を運営する一般社団法人「MUSUBITO(むすびと)」。結城紬の老舗問屋「奥順」が羽織の製作に協力した。同社の所有する反物から生地を選び、羽織に仕立ててもらった。

羽織は昨年製作し、同法人が運営する宿泊施設「(TEN)」の館内着として、宿泊者に無料で貸し出していた。より多くの人に着てもらおうと、宿泊者以外にも貸し出すことにした。

羽織はパンフレットで着こなし方を紹介。デニムジャケットに青の羽織を重ね着したり、シンプルな服装のアクセントとしてチェック柄の羽織を合わせたりしている。

同法人の野口純一代表(45)は「結城紬の魅力を知る入り口になってほしい。コーディネートを楽しみながら自由に着てもらいたい」と話している。

貸し出しは同市結城のコワーキングスペース「yuinowa(ゆいのわ)」で受け付ける。午前10時〜午後5時までで2千円。うち千円は補償料で、返却時に汚れや破損がなければ返金する。

問い合わせはyuinowa(電)0296(47)5680へ。