食品製造販売の永谷園ホールディングス(HD、東京)が茨城県高萩市赤浜の赤浜地区工業団地に建設する新工場の地鎮祭が21日、同所で開かれ、関係者ら約50人が工事の安全を願った。7月に着工し、来年7月完成予定。生産効率を高め、引き続き主力商品の生産を行う。

同社は同市の松久保工業団地に茨城工場を構え、主力商品の茶漬けやふりかけなどを生産している。1975年に操業開始した工場は老朽化が進んでいるため、新工場の建設を決定。投資額は約70億円を見込む。

同社によると、新工場の敷地面積は約4万5千平方メートル。延べ床面積は約1万2千平方メートルで、建物は鉄骨造の3階建て。7月から工事を始める。完成後、設備の搬入や試運転を経て再来年4月から工場を稼働する計画。

地鎮祭で、永谷園HDの永谷祐一郎副社長は「約50年間、この地にお世話になっている。工事の安全と建物の無事の完成を祈っている」とあいさつ。大部勝規市長は「この地を選んでいただいたのは永谷園の皆さまの思いの熱さ。地域経済の活性化につながる」と述べた。