全国に広がっている住みます芸人の笑いあふれる地域協力活動にフィーチャーした、「47都道府県エリアプロジェクト(あなたの街に“住みます”プロジェクト)」をレポート!  今回は、「京の都の食糧庫」と呼ばれる京都府京丹波町(きょうたんばちょう)で、地域おこし協力隊として郷土食の継承に力を入れている京都府住みます芸人の木下弱さんをクローズアップします。

京都府住みます芸人の木下弱さん

京都府住みます芸人
木下 弱

きのした じゃく|1985年11月13日生まれ。兵庫県神戸市出身。ピン芸人。NSC大阪校27期生。芸歴18年。同期は、タナからイケダなど。趣味はDIY、野菜り。特技はバランス芸。

住みます芸人活動歴:2018年4月〜
活動拠点:京都府船井郡京丹波町
住みます芸人の主な活動:京丹波町の郷土食を学ぶ。

X(旧Twitter):@jaku_kinoshita
Instagram:jaku.kinoshita
YouTube:じゃくちゅーぶ

京丹波町のことならおまかせ!

 京都府住みます芸人の木下弱さんは、京丹波町に移住して3年。実は、京丹波町の地域おこし協力隊としても活動している芸人です。しかも、今期が任期の最終年。地域に対してどのような活動をし、今後につなげていくのかをうかがいました。

【京都府 京丹波町】
京丹波町は京都府の中央部に位置し、まちの面積の83%を森林が占める自然豊かな環境です。まわりが山に囲まれていて、由良川(ゆらがわ)という大きい川も流れています。昔ながらの日本の里山風景が残っていて、すごくのどかで心休まるような雰囲気を楽しむことができます。水がきれいで、昼夜の寒暖差が大きい環境と豊かな土壌が農作物を栽培するのに適しており、黒豆や丹波栗など、この土地ならではの特産品や美味しい野菜がたくさん採れることから“京の都の食糧庫”と呼ばれています」(木下さん。以下、省略)

地域の伝統食の伝道師に!

 京丹波町の地域おこし協力隊として活動する木下さんのミッションは、まちのPR。芸人としての活動と掛け持ちしながら、京丹波町役場で働いています。

きれいな風景や河原でのバーベキューなど、田舎暮らしを満喫している姿や古民家のDIYの様子などをYouTubeチャンネル『じゃくちゅーぶ』やSNSに投稿して、京丹波町の良さを知ってもらう活動をしています

「2023年7月、京丹波町役場にて。地域おこし協力隊任期最終年の3年目となりました」2023年7月、京丹波町役場にて。地域おこし協力隊任期最終年の3年目となりました

「2023年9月には、京都府の移住促進事業イベント「ALL KYOTO FES」が大阪で開催され、京丹波町での暮らしについて、来場者に語り、得意のバランス芸も披露してきました」
2023年9月には、京都府の移住促進事業イベント『ALL KYOTO FES』が大阪で開催され、京丹波町での暮らしについて、来場者に語り、得意のバランス芸も披露してきました

移住してからすぐに地域おこし協力隊のお仕事もさせていただいているんですが、すぐに重要ミッションがスタートしました。住んで半年も経っていない僕に、『地元の伝統食を継承せよ』という指令が舞い込んできたんです。京丹波町は、“食のまち”ということで、食に関することがやれたらいいなと思っていたんですよ。“京の都の食糧庫”って呼ばれている京丹波町は、美味しい食材がめっちゃくちゃできる気候や土地によって、ここでしか採れない農産物があるんです。そういう食材を使った郷土食を守るって、すごく大切なことだって感じたんです。ただ、うまくやれるかなぁ〜って、めちゃくちゃ不安なスタートだったんですけどね(笑)

『若者が減っていて、伝統的な郷土食が次の世代に受け継がれていない』という話を聞いていたので、どう継承していこうか、結構悩んだんですよね。で、まずはチェレンジしてみよう!ということで、特産品の黒豆を使った『豆しぼり』というお菓子、同じく特産品の丹波栗と大納言小豆を使った『栗おはぎ』、『鯖のなれ寿司』や『筍料理』など、調理できる方々にいろいろ教えていただき、メモを取っている感じです

地域ならではの野菜栽培にも挑戦!

ほかに、畑を借りて野菜を作っています。ただ自分で作るだけではなく、苗植えから収穫までの畑作業を体験イベントにして、町内外のたくさんの方に来てもらっています。

 今は黒豆の栽培を体験イベントにしています。黒豆運動会なるものも開催しました!

「京都府住みます芸人の木下弱さん。京丹波町で黒豆も育てはじめ、クラウドファンディングで支援者と一緒に土にまみれ作業しています」
京丹波町で黒豆を育てはじめ、クラウドファンディングで募った支援者と一緒に土にまみれて作業しています

「写真は僕の畑『じゃくふぁーむ』で収穫された黒枝豆です!」
写真は僕の畑『じゃくふぁーむ』で収穫された黒枝豆です!

黒豆運動会も開催!
商品化プロジェクトも進行中!

 郷土食の継承プロジェクトを続けることで、徐々に形になってきたこともあったといいます。

黒豆を使った『豆しぼり』というお菓子を、食肉加工業者の石井食品さんと、商品化に向けて進行中なんですよ。今は、どんな食感に仕上げるか、など、細かい仕上げをしている段階です

「京丹波町で採れた丹波の黒豆を使用した豆しぼりという甘納豆のようなお菓子の商品化プロジェクトがスタートしました。今は商品化に向けて試作を重ねています」
『豆しぼり』という甘納豆のようなお菓子の商品化プロジェクトがスタートしました。今は食感を追求して試作を重ねています

 では、実際に移住してみて、なにか感じたことはあったのでしょうか。

実際に住んでみてよかったことは、自然に囲まれたのどかな場所なので、子どもたちが自然とたくさん触れ合いながら、のびのび元気いっぱいに過ごしてくれていることですかね。かつて、僕は大阪の都心部に住んでいたので、田舎でうまく暮らしていけるか不安だったんですが、今は、京丹波町の自然に魅せられて、すっかり自然と共存できるスタイルになりました。京丹波町は冬は雪かきをしないといけないくらい雪が積もります。めっちゃ大変なんですよ、雪かき。でも、雪で滑り台を作ったりすると、楽しい! 雪の中で育った大根や、雪の下で育っていたほうれん草など、めちゃくちゃ甘くてビックリする! そんな経験をしたことで、今までの冬の暮らしが楽しく一変しました。もちろんほかの季節も、それぞれの楽しみ方があるんです。めちゃくちゃきれいな河原で、誰にも邪魔されずにひとりキャンプができたり、鮎が釣れたり、アウトドアが好きな人にはおすすめしたい場所ですね。

 苦労していることは、スーパーやドラッグストアが近くにないので、買い物に行くのに車で20分程かかることぐらいです(笑)

 地域協力隊の任期が今期でラストということで、最後に、今後の目標をうかがいました。

京丹波町は過疎化と高齢化が深刻な問題で、若い人が少ないんです。美味しい農作物ができる地域ですが、それを作る人が少なくなっています。なので、作る人を増やして、農業を盛り上げていきたいと思っています。

 農業ばかりではありません。京丹波町は面積の8割が森林です。昔は林業で栄えていたという話も聞きましたので、個人的に山を所有して、『山を使った京丹波町の良さ』まで、しっかりと全国に伝えていきたいんです。

 どちらにせよ、協力隊の任期が終了しても、住みます芸人として、地域にしっかり貢献していきたいと思っています。まずは、7月28日に『じゃくふぇす』を開催することにしましたー!! 日程以外何も決まってませんが、気になる方はご参加お願いしますー!!(笑)

「京都府住みます芸人として、きゃろっときゃべつの2人と、BSよしもとの番組内でも京丹波町のネタを提供しています」
同じ京都府住みます芸人として、きゃろっときゃべつの2人と、BSよしもとの番組内でも京丹波町のネタを提供しています

 地域の伝統を守り、継承していくこと。地域の発展に努めること。理想の住処を手にした木下さんの、これからの住みます芸人としての活躍に期待したいですね。